「え!」や「わあ!」など、感情に任せて発せられる感嘆詞。韓国語の感嘆詞は日本語と似ているようなものもあれば、まったく違うものもあります。
今回はそんな感嘆詞を知って、韓国人らしいネイティブな会話に磨きをかけましょう!笑
「感嘆詞」とは?
感嘆詞とは、「感動・呼びかけ・応答を表す語」という意味を表す品詞で、主に感情に任せて発せられる言葉を主に指します。また応答を表す、「はい」や「いいえ」、挨拶などもこれに含まれるそうです。感嘆詞は、活用したり修飾したりはせず、単語そのままで使われます。
韓国語の感嘆詞は、日本語と似ているものも多いですが、まったく違う言葉ももちろんいっぱいあります。今回は韓国人がよく使う感嘆詞をまとめてみました!
「はい」や「いいえ」など、基本的な応答の言葉や挨拶はここに含んでいません。
驚きの感嘆詞
깜짝이야「びっくりした」
そのままびっくりしたときに使う言葉です。あまり考えずこのフレーズのまま覚えてしまえばOKです。
우와(와)「うわ~」
日本語と似たような感覚です。そのまま「うわ~!」とか「うわっ!」っていう感じです。
뭐⁉「なに!?」
「え!?どういうこと!?」といった状況に使われる言葉。言われた内容が信じられないとか、それほどにびっくりした感情を表します。
뭐야!?「なんだ⁉」と言ったりもします。
세상에「なんてこと」
直訳してしまうと「世界に」という意味になってしまいますが、訳自体にそんなに意味はありません。
「え~!信じられない」「ありえない」「なんてことだ」というような感じで、女性がよく使う言葉です。
어머「あら!」
あえて訳すとするなら「あら、まあ」といった感じ。びっくりしたときや、「あらま!」と思ったときになんとなく発する感嘆詞で、女性が使う言葉です。転びそうなときとかにも発します。
어머나、어머어머も同じような意味です。
喜びの感嘆詞
대박「やば」
基本的には、いいことがあったときに「まじで⁉最高!」みたいな感じでよく使いますが、転じて皮肉として使うこともあります。
「やば、ウケる」みたいな感じで、特に強い意味ないけど言っとく、みたいな感じでも使われがちな言葉です。
元々は賭博などで使われる言葉だったそうで「大当たり」の意味があるそうです。
앗사!「やった!」
本当に日本語の「やったー!」と同じ感じ。いいことがあったときに使います。
そのほかの気持ちを表す感嘆詞
참「まったく…」
あきれたような気持ちのときに使う言葉です。참は「本当に」という程度の大きさを示す言葉でもあり、「お前ってやつは本当に…(あきれたよ)」という感じで使うので、後ろに具体的な形容詞などが続かず、含ませた感じで使うことが多いです。
너는 참…「お前は本当に…」(呆れた感情)
맙소사「なんてこった」
英語のOh My God!みたいな感じですかね。意外と日常会話では聞かないかも…?
맙소사! 왜 이렇게 된 거야.
(まじかよ!なんでこんなことになってんだよ。)
설마「まさか」
「まさか(そんなはずないでしょ、ありえないでしょ)」という意味で使います。まさに日本語の「まさか」と同じ感覚です。
설마は感嘆詞だけではなく、「まさか、~~じゃないよね?」のような感じで副詞としても使います。
에이「え~」
実際には에~이という感じで発音され、「またまた~」「そんなわけないでしょ~」みたいな感じで相手の言ったことを、あんまり信用していない感じの意味合いで使われます。
아까 그 여자, 너의 애인이지?
(さっきの女の子、君の恋人でしょ)
아니야, 그냥 친구야.
(違う、ただの友達だよ。)
에~이, 친구가 아닌거 같은데?ㅋㅋ
(え~、友達じゃなさそうだったのにww)
こういう感じで茶化したりするときによく聞きます。
아야「痛っ」
物理的な痛みに対して反射的に発する感嘆詞です。日本語では「痛い」という形容詞から派生されたような感嘆詞ですが、韓国語では言葉自体には意味はありません。
아이고(아이구)「やれやれ」
これは日本語に訳すのが難しい!笑 結構いろんな場面で使われる感嘆詞です。例えば、
などなど、プラスマイナスどちらの意味でも、結構幅広い使われ方をします。口語では、아이구と発音されることも多いです。
아이고, 너무 피곤하다~.
(あ~あ、めっちゃ疲れた~)
아이고, 내 허리야.
(ああ、腰痛い。)
※내 허리야.のように、「내 ○○야.」とすることで、身体の痛みを憂う表現になります。歩き疲れたときには발(足)、頭痛がするのであれば머리(頭)など、痛い体の部位が○○にきます。
아이구~, 이뻐라~!
(まあ~~かわいい子~!)
※이뻐라や귀여워라などで、かわいい子供や動物などをかわいがるときに言う言葉になります。
このように色々な意味合いで使われるので、一口に日本語訳するのが難しい感嘆詞です。日本語には、これに代わりそうな言葉が存在しないですね。
어떡해.「どうしよう」
単純に「どうしたらいいの!」というときに使う言葉です。어떡하지.も同じような意味です。日本人の「どうしよう」と同じように、韓国人もとてもよく使います。
헐「は?」「え?」
びっくりしたり、あきれたときに使う感嘆詞です。言葉にならないような気持ちを口に出した、というような感じ。
글쎄「さて、どうだろう」
「さあ…?」みたいな感じです。「知らない、よくわからない」という意図で使われます。요を付けて、글쎄요.「どうでしょうね?」と敬語として使うこともできます。
에이씨「クソッ、畜生」
いらだったときに「クソッ」という感じで使われます。スラング的であまり綺麗な言葉ではなく、バラエティなどでは伏せて「AC」とか字幕で書かれたりします。笑 女性が使うと結構口が悪く、ワイルド印象になります。笑
어휴「ふ~」【溜息】
「あ~あ」といったような溜息の声として使われます。疲れたときなんかに使います。
옳지「そうだ!」
「OK,OK、そうだそう」という感じの意味合いです。言葉としては옳다「正しい」からきており、“いいぞこの調子でOK”というような感じ。
「옳지, 옳지」という感じで、連続的に使われることも多いです。
同意や不同意の感嘆詞
응「うん」
同意の意味を表します。日本語の「うん」と同じような感覚です。全く同じすぎてびっくり!笑
어「お~」
これも同意を表します。日本語の「うん」と同じような意味合いで、韓国人がとてもよく使う応答の言葉ですね。
아니「いや」
「いや、そうじゃなくて」の意味です。サクッと否定して、本当の話をそのまま続けます。単なる「違うよ」という応答としても使います。
그래「そう」
相手の話に同意する意味合いです。그래は、かなり頻繁に使われる言葉で、「そう」という肯定も「そう?」という疑問も表すことができます。
呼びかけの感嘆詞
야!「おい!」
遠めにいる人に呼び掛ける言葉です。「おい、こら!」くらいのニュアンスがあり、目上の人などに使うと相当失礼です。目上や他人に対しては저기요「すいません」を使う方が好ましいでしょう。
同じような言葉に、어이!「おい!」もたまに聞きます。これは日本語と同じなのでわかりやすいですね。
야! 거기 안 서!?
(おい!待て!)
※韓国ドラマでよく聞くセリフ笑 直訳は、「そこに止まらないのか!?」で、「いや、止まるべきだ」という意図が省略されており、反語の使い方ですが、強い「待て!!」の意味になります。
자「さあ」
何かを始めるときなどに、周囲に促す意味合いで使われます。「さあ、○○しましょう」といった意味合いです。
자~, 우리 가시죠!
(さあ、(私たちみんな)行きましょう!)
맞다「そうだ!」
思い出した内容を話すときに「そうだ、そうだった!」という感じで使います。言葉自体は、맞다「合う」という意味の動詞ですが、言葉の意味合いについてはあまり考えなくてもいいと思います。独り言のような感じで使います。
맞다! 오늘은 병원 가는 날이야.
(あ、そうだ!今日は病院に行く日だ。)
거봐「ほら」
「ほら、それみろ」といった感じの意味で「だから言ったじゃん」「やっぱりそうじゃん」という意図を含む言葉です。봐は「見る」の보다から来ているので、「ほらみろ」と語源的に似ていそうですね。
거봐, 내가 하지 말라고 했지!
(ほら、私がやめろって言ったじゃん!)
영차「よいしょ」
何かを持ち上げたり、行動するときの掛け声的な感じで使われます。もしかしたら若い人はあまり使わないかも?「よいしょ」や「よっこらしょ」と同じような感じで、年配の人が使っているようなイメージがあります。
まとめ:感嘆詞は感覚。
感嘆詞は感覚です。これまで日本語で使っていた感嘆詞を、いきなり韓国バージョン変えるのは難しいと思います。
ただ慣れてくると意外に自然と発せるようになるのも事実!(私も韓国語モードになれば少し出てきます!笑)
最初は意識しながらあえて言うようにする練習が必要だと思いますが、感嘆詞まで韓国語になるとかなりネイティブっぽいと思います!
言いやすい感嘆詞から自分の言葉にしていけるといいですね^^