「SUNNY 永遠の仲間たち」韓国映画*感想レビューと韓国語名シーンをご紹介!

「SUNNY 永遠の仲間たち」韓国映画*感想レビューと韓国語名シーンをご紹介!

私の青春を思い出して恋しくなる度★★★

第43回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンが出演する「SUNNY 永遠の仲間たち(原題:써니)」をご紹介!懐かしい青春をたどるストーリーで、懐メロ的音楽と物語の掛け合いがクセになる映画です!

「SUNNY 永遠の仲間たち」基本情報

主演ユ・ホジョン / シム・ウンギョン
公開年(韓国)2011年
時間124分

「SUNNY 永遠の仲間たち」あらすじ

やりがいを見いだせなくとも、夫と娘に恵まれ不自由なく暮らすナミ。ある日、母の入院先の病院で学生時代の友人チュナに再開する。ところがチュナはがんに侵されており、余命数か月。死ぬ前の望みとして、学生時代の親友グループ「サニー」のメンバーに会いたいとナミに頼み込む。ナミはその願いをかなえるべく、バラバラになって暮らすサニーのメンバーを探しながら、自分の人生の中で最も楽しくて輝いていた時代を思い出す。

25年前の1980年代後半、田舎からソウルに引っ越してきたナミは、やぼったい姿に目を付けられるも、リーダー格のチュナに気に入られ、二重に憧れるチャンミ、口が悪いジニ、狂暴な文学少女クムオク、ミスコリアを目指すポッキ、そしてクールな美人スジと仲良くなる。当時の流行歌から名前を取り、7人は「サニー」と名乗りながら、楽しい青春の日々を過ごしていたのだが、文化祭の日のある事件をきっかけに、7人は会うことなく散り散りになってしまう…。

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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

「SUNNY 永遠の仲間たち」見どころ

懐メロ風の音楽

学生時代は1980年代後半の韓国が舞台です。そのころ流行っていたと思われるようないわゆる懐メロが挿入歌として使われています。韓国歌謡は、よくわからないのですが、時代を感じるメロディーというか、その曲自体はもちろん知らないのですが、そういういかにも昔の曲って感じが新鮮です。

韓国の音楽だけでなくちょっと古い洋楽も流れます。当時はこういう曲が流行っていたのかな~思いをはせられるのでは?グループ名になっているSUNNYもその一つ。その年代を知っている方は洋楽を通して懐かしさを感じるかもです!

この頃の韓国の時代背景

懐かしく思い出しているナミの学生時代は、学生運動で街でデモが行われていたり、学校が荒れていてケンカはしょっちょう、他校ともケンカ、暴力沙汰も頻繁。酒やたばこ、シンナーも学生が手を出せちゃう、みたいな今と違う時代背景が感じられます。

また、音楽を楽しむために音楽喫茶に行ったり、ラジオに投稿して採用されるか楽しんだりみたいな娯楽も今と違った価値観があり、それはそれで素敵な世界だなと思います。そういいた現代と違った文化も見どころです♡

全羅道の方言

ナミは全羅道(전라도/チョルラド)の出身で、家族は全羅道の方言を使っています。全羅道はちょっと田舎のイメージがあり、方言もやぼったいみたいな共通認識があり、ナミもソウルで全羅道の方言を使うのが恥ずかしいという意識があります。

こういう韓国国内の地域的印象や方言の差という文化はなかなか知り尽くすことは難しいですが、そういったバックグラウンドを知っていると物語がもっと楽しいかもです。そういうわけでナミは田舎者なので、服装とかもちょっとやぼったかったりするわけですね。

しかし大人になると、お金もそこそこ持っている旦那さんと結婚し、裕福な家庭を築き、自分も都会的な身なりをしているという点で、「田舎丸出しだった子が洗練された」という印象もあったりするのではと思います。ストーリーの中でも、ちょいちょいこの方言や全羅道出身がポイントになってきます。韓国語が聞き取れる方は、全羅道の方言にもぜひ注目してほしいです!

25年後のメンバーの人生

25年ぶりにサニーのメンバーと再会していくわけですが、みんな色々な事情を抱えています。学生時代には、みんななりたいものがあって、それぞれ夢を語ったりしていたわけですが、なかなかその通りになれた人もいないというか。ちょっとさみしいですけどね…。

それが悪いわけではなくて、皆今の人生に向き合って生きているわけですが、25年ぶりに友人に会えたことで、諦めて暗くなっていた気分も前向きになれるというか、そんな変化も感じます。やはり友達の存在は重要なんだなと。バラバラに生きてきた皆が、再開することによってどんな変化があるのかも注目してほしいです。

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「SUNNY 永遠の仲間たち」感想・レビュー

学生時代の仲間だった女の子たちが、偶然の出会いを機に、大人になってもう一度集まるという話。学生時代に仲の良い友達がいた人ならすごい懐かしいというか、自分にもこういう気持ちがあったなとかちょっと恋しくなるかもしれないです。

学生時代ってなにも考えずに夢を見れるというか、自分のなりたいものを思いのまま描ける時期でもあると思います。それがだんだん大人になる過程で、こうあるべきだとか、これにはなれないとか、こうするしかないとか、しかるべきか錯覚かわからないのですが、夢を忘れて現実に甘んじてしまう部分ってあると思うんです。そういう夢見るフレッシュな気持ちを思い出させてくれる映画じゃないかなと思います。

もちろん今の現実が物足りないということではなくて、大きくても小さくても新しいことに踏み出せないのは、意外と自分の気持ちのせいだったりするもの。自分さえ決心して勇気を出せば何でもできるんじゃないかなって思えます。

そしてやっぱり女友達だからこそわかりあえて楽しめる唯一な時間があると改めて思います。この映画の中でも、いい大人が娘をいじめる女学生たちをしばきに行ったりするのですが、本来そんなこと褒められたことじゃないいんだけど、なんかそういうノリも友達といるからできるみたいなところがあるのかなと。自分も今の友達を大切にして、ずーっと会える関係でいたいなと改めて思いました。

私はそういう“女の友情”と“青春の夢”みたいなこの映画の特徴がすごい好きでした。他にも時代背景がちょっと古いので、学生運動とか音楽喫茶とかタバコとかシンナーとか、今の時代とは少し違う価値観も見ていておもしろかったです。そういう自分の知らない世界というか、生きたことのない時代の価値観を感じられるのも見どころかと。正直結構悪いことをやっておきながら、グループを作って名前を付けたり、皆で文化祭で同じ衣装で踊ったり、ちょっと幼稚っぽい面もあり、ギャップを感じましたが、それがかっこいいというか楽しいという感覚だったのかな?

音楽と演出もすごい相まっていてポップで見ていて楽しいです!この監督さんは2020年公開の「スウィングキッズ」も監督されているのですが、挿入歌とダンスやストーリの絡ませ方がわくわくするので、見ているこっちも楽しくなります!こういう感じが好きな人は「スウィングキッズ」も絶対好きだと思います!(過去記事で「スウィングキッズ」もレビューしてます!↓↓)

後味もすごいいい映画です。自分も前向きになれると思います!この映画に出ている女優さんは、シム・ウンギョンを始め、特に若い時代を演じていた女優さんは、その後も色々有名なドラマや映画に出ていますので、その他の作品をチェックしてみるのもおもしろいかも◎

「SUNNY 永遠の仲間たち」の韓国語名言

おい!ガキどもが!!

야이 씨발녀들아! 금연구역이잖아!!

(おい、クソ女ども!禁煙区域だろーが!)

써니

娘がいじめられていると知った大人ナミは、いじめていた女子学生たちをシバきにチュナ達と乗り込みます。このシーン本当大好きです♡笑 いくらなんでも大人としてあるまじき行為なのですが、不良学生をメッタメタに暴力でシバきます。笑

このセリフは登場するときにケンカを売る一言です。씨발は究極の悪口、「クソ野郎」みたいな意味ですが、日本語のそれよりもパンチの強いスラングなので、絶対使っちゃダメです!笑 녀は漢字「女」の韓国語読みです。「女性」という感じではなく、ほんと「女」って感じで雑な印象です。금연구역も漢字語で「禁煙区域」の韓国語読みです。

~잖아は、「~でしょ、~だよね、~だろ」と訳される語尾で、共通の認識と思われることを確認したり念押ししたりするときに使われます。韓国語では、語尾についてきれいに言ったり粗雑に言ったりという使い分けが丁寧語以外にはありません。なので、話し手の性別や言い方によって、日本語の訳し方も解釈を変えるべきかなと思います。このシーンでは、ケンカを売るシーンなので、口悪く訳しましたが、実際「禁煙区域でしょ!」でも訳として間違いではありません。

「私たち(우리)」

너 많이 컸다. 너랑 나랑 언제부터 “우리” 였냐?

(お前、何様だ。お前と私がいつから「私たち」になったんだ?)

써니

ナミのことを毛嫌いするスジに納得できず、自宅まで行き、理由を問うシーン。ナミはスジを仲間だと思っているので、スジを「우리」扱いするのですが、それが気に食わないスジ。この後、二人は一緒に酒を飲んで思いを吐き出すことで心から分かり合うわけです。

スジは本当に美人なんですが、なんせ口がめっちゃ悪い。お母さんに対しても仲間内でもとにかく口が悪いです。サニーは結構皆口が悪いですが、冷静な分刺さります。笑

우리は訳すと「私たち」ですが、韓国語ではそれ以上の意味があり、「仲間、身内」という感覚が強くあります。家族や友達のことも、우리 ○○(固有名詞や엄마など家族の呼び名などが入る)のような呼び方をします。日本語でいうと「うち、うちの」みたいな感覚でしょうか。とにかく心を許した間柄でないと우리を気やすく使えないわけですね。

많이 컸다は直訳だと「大きく成長した」ですが、皮肉で「お前は何様になったつもりなの?(何者でもないくせにえらそうにするな。)」くらいの意味合いが含まれています。単純に、子供に対して「大きくなったね~」として使われる反面、このように皮肉として使われることも多い言葉です。

私たちは永遠…!

우리 중에 누가 먼저 죽을 지 모르는데, 죽는 그 날까지, 아니 죽어도 우리 싸니 해체 안 한다.

(私たちの中で誰が先に死ぬかわからないけど、死ぬその日まで、いや死んでも私たちサニーは解散しない。)

써니

衝撃的な事件があった後、チュナが皆の前でサニーは絶対に解散しないと宣言するシーン。文化祭?の前に事件が起こるわけですが、その衝撃が強すぎて、皆動揺して泣きじゃくる、そんなときにリーダーチュナがこの一言。事件自体が解散に直接つながるわけではなかったと思いますが、多分、誰一人欠けたらダメだ!ということを言いたかったのかなと。

~지は、「~するかどうか」という意味で使われ、~는지で現在の内容、~을지で未来の内容を表します。セリフのように~지 모르다はよく使うフレーズで、「~するか(どうか)わからない。」という意味です。

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