韓国語で「できる」ってなんて言うの?よく使う可能の表現についてまとめました!自己紹介などでも使えそうな、便利な構文です。
~ㄹ 수 있다「できる」
一般的によく使う「○○できる」の表現です。前には、動詞の語幹がきます。
수は「手」の韓国語読みでもあり、突き詰めると「○○をする手がある、方法がある」というようなニュアンス。これが転じて、可能を表す「できる」という意味と解釈しておくといいかもしれません。
저는 수영할 수 있어요.
(私は泳ぐことができます。)
他の動詞と同じように、過去形はㅆ어、未来形には겠어を付けることで表現できます。
내가 데려다줄 수 있었는데.
(私が連れて行ってあげられたのに。)
그는 좋은 위사가 될 수 있겠다.
(彼はいい医者になれるだろう。)
他にも相手を責めるときに、反語としても使うことができます。「〜できるの?(そんなことできるはずない。するべきじゃないでしょ。)」という意味で使われます。韓国ドラマでよく聞く表現ですね。
나한테 이럴 수가 있어?
(私にこんなことができるの?)
※「こんなことするなんて信じられない!どうしてこんなことを私にできるの!できるはずがない!」という意味
前に持ってくる動詞として、単なる하다をもってくることもできます。할 수 있어だと「できる」という訳になります。これは、「自分はできる!」と鼓舞するときによく言う言葉です。全般的に「挑戦したいことを達成できる」というような意味で使います。
괜찮아! 난 할 수 있어!
(大丈夫!私はできる!)
ちなみに있다の部分を없다に変えると、反対の意味で「~できない」という意味になります。不可能の構文については、以下の記事で詳しく説明していますので、合わせて参考にしてみてください^^
수は、「手」の意味で、「その手があったか」などと言うときの「手」と同じような意味合いです。ここから、「その可能性もある」という意味でも使えます。この場合、「も」の意味で도が付加され、〜ㄹ 수도 있다と使われます。그러다(ああだ)のような指示的な動詞と合わさって使われることも多いです。
この使い方は、あまり参考書に書いていないかもしれませんが、ドラマなどでもよく見かける言い回しです。知っていると、自分の表現の幅が広がるので、ついでに覚えちゃうといいかも!
그럴 수도 있어.(その可能性もある。)
그 사람이 범인일 수도 있다.
(彼が犯人の可能性もある。)
가능하다「可能だ」
가능は「可能」の韓国語読みで、+하다で「可能である」という形容詞になりますが、これも「~できる」という意味合いで使われます。
~ㄹ 수 있다に比べると、가능하다は、許可を取るようなシチュエーションで使われることが多いです。まだ、購買やサービスにおけるシーンなど、公の説明で使われたりします。お店などで、「カードが使えますか?」とか「配送できますか?」など、サービスについて問う場合は、この가능하다の方が適していたりします。
키드로 계산하고 싶은데 가능해요?
(カードで払いたいんですけど、できますか?)
また、가능だけでも使われます。お店などで「포장가능(お持ち帰り可能)」などよく見ます。こんな感じで、端的に名詞だけで“できること”を言い切って伝えたいときに、よく使われるので、知っておくと便利かも◎
日本での「可能」という言葉以上に韓国語では結構よく使われるので、一緒に覚えておくといいと思います。
韓国語の「できる」の違い
~ㄹ 수 있다と가능하다の違いをまとめるとこんな感じ。
韓国語では、「可能」のニュアンスをただの肯定文で言うような節があります。具体的な文章で説明しますと…
이거 먹을 수 있어요?(これは食べられますか?)
例えば、これは食べ物なのかどうかを聞くときに日本語では「これは食べられますか?」と可能のニュアンスで聞くことが多いと思います。
それを韓国語でそのまま訳すと上記のようになりますが、この文章だと、食べ物であることはわかっているものの、とても辛いとか何かしらの理由で、食べることができないんじゃないのか?みたいなシチュエーションで使われるような意味合いです。
もし、当初の意図で聞こうとするなら、以下の方が自然です。
이거 먹는 거예요?(これは食べるものですか?)
이거 먹어요?(これ食べますか?)
直訳だと不自然な感じですが、~ㄹ 수 있다の文章よりも、「食べ物であるかどうか」を聞くのであれば、自然です。~ㄹ 수 있다の文章で全く通じないわけではもちろんありませんが、細かいことを言うならばこちらの方がより韓国人っぽいしゃべり方ではないかなと思われます。
このように、日本人の感覚では、可能や不可能の文章を使いたくなるところ、韓国語の場合、肯定文の方がナチュラル、ということが意外とあります。
なので、常に言いたい日本語をそのまま韓国に置き換えるのではなく、どういった言い方がより韓国人らしいのか意識しながら、ドラマやバラエティを見ることで、より韓国語のレベルがアップしますよ♪
まとめ:微妙に違う「できる」の感覚
主に自分が発する分には~ㄹ 수 있다がわかっていれば、大きな問題はありませんが、가능하다は韓国のあらゆる場面でよくみかける表記・言い回しです。自分で発するとしても、お店などで「~できますか?」と聞く場合は、가능하다の方がより自然だったりします。
ニュアンスが微妙に違うといえど、まったく通じないというわけではないので、徐々にこの微妙な感覚の違いを習得できればいいのかなと思います。
この感覚を理解するのは、人に参考書に教えられるだけではやはり難しいので、ドラマや実際の会話、本やニュースなど、色々な場面での会話や文章にたくさん触れると、だんだん感覚的に理解できてくると思いますよ!