韓国ドラマを見ていると、作品を超えてよく登場する言葉がありますよね?「なんかこれよく聞くな~」っていうセリフは、韓国語の日常会話でも使える表現でもあります。
今回は韓国ドラマのあるあるなセリフから韓国語を勉強していきましょう!
日常で超使えるドラマのあるあるセリフ・フレーズ
어떡해「どうしよう」
もうめちゃくちゃよく使う言葉です。日本語の「どうしよう」と同じような感じでよく使われます。言い方もたくさんあります。
◆어떡해. 「どうしよう」
タメ口。自分の独り言としても使う。誰かに対して言うと「おい、どうするんだよ!「という感じでも使える。
◆어떡해요.「どうしましょう」
丁寧語。?を付ければ「どうしますか?」という疑問でも使える。
◆어떡하지.「どうしよう」
어떡해.とほぼ感じ。タメ口であり、独り言でも使う。
◆어떡하지요?「どうしましょう」
어떡해요.とほぼ同じ。口語では어떡하죠.と略されることが多い。相手に「どうしたらいいですか?」という聞く意味合いでよく使う。
〜지は、念押しや確認の語尾です。지がなくてもあっても、この場合あまり大差はないですが、誰かに「どうしたらいい?」と次のアクションを問いたい意味での「どうしよう」は、어떡하지? や어떡하죠?の方が伝わりやすいです。
왜 그래? 「どうしたの?」
왜は、「なぜ?」という疑問詞ですが、会話では、日本語でいうところの「どうしたの?」の意味でも使われます。
왜 그래?は「なぜそうなの?」が直訳で、転じて「どうしたの?」となる感じ。왜?だけでも「どうしたの?」や「何?」になるし、왜 이래?も「どうしたの?」の意味で使われます。
◆왜?「なに?」「なんなの?」
もちろん「どうして?」としてもよく使いますが、「なに?」「なんなんだよ?」みたいな感じでも非常によく使います。とにかく「なに?」と思うことなんでも使えます。何か言いたそうな人に「何?」と聞くとか、よくあるシチュエーションです。
◆왜 그래?「どうしたの?」
今この場で起こっていることに対してのほか、過去のことについても「どうしてそうしたの?」という意味でも使う。그は、「その」の意味だけでなく、ある特定の過去を思い出すときにも使う指示代名詞です。왜?よりも、相手の行動や状況に対して、「どうしたの?」と聞きこむニュアンスが強いです。
(どうしたの?君、顔色が良くないよ。)
■아까 엄마한테 왜 그랬어?
(さっきお母さんにどうしてあんなことしたの。)
◆왜 이래?「どうしたの?」
今この場で起こっていることに対してのみ。이に「この」という意味があるので、過去の内容には使えず、왜 이랬어?とは言わない。
(私になんでこんなことするの?)
■아까 엄마한테 왜 그랬어?이거 왜 이래!?
(これ、なんでこんなことになってるの!?)
◆왜 저래?「どうしてああなの?」
指示代名詞저からもわかるように、ここでというよりは、もっと向こうで何かが起こっている場合に。その他、「え?」って思うような行動をされて、その人がその場から去った後などに言うニュアンスです。「え?なんだったのあれは?」みたいな感じ。
(怒ってんの?あの子、どうしたの?あれは)
つまり、指示代名詞이、그、저をベースにしている言葉なので、「この」「その」「あの」とイメージが近く、距離感はこれらと同じです。ただし、왜 그래のみ、汎用性が高く、今この場でも、遠い向こうのことでも差し示すことができる感じ。
무슨 일이 있어?「どうしたの?」
直訳は「どんなことがあるの?」ですが、ほぼ「どうしたの?」のような感じで使われます。왜 그래?より、もっと「何か事が起きてそうだけど、何があったの?」という感じ。왜 그래?は、軽く「何?」という感じでも使うので、それよりは、何か異変を感じて、それを聞く感じです。
무슨 일이 있었어?と、過去形にして、過去に何かあったのか聞くこともできます。
((外が騒がしいんだけど、どうしたの?)
■어제 연락도 없이 너 갔지? 무슨 일이 있었어?
(昨日連絡もしないで帰ったでしょ?何かあったの?)
무슨 소리야?「どういうこと?」
무슨は「何の、どんな」、소리は基本的に「音」という意味ですが、会話の中では「話してる内容、こと」として使われることも多いです。
これも同じで、相手の言っていることがイマイチ理解できないときや、信じられないので詳しく聞きたいみたいなときに使う表現です。日本語では、「どういうこと?」と同じような感覚で使われる言葉です。
〜는 무슨「~なんて」
半分呆れたようなニュアンスで、「そんなもん、なんだよ」という感じ使う言葉です。日本語にぴったりくる訳し方がなかなかなくて難しいのですが、「そんなわけないじゃん」「そんなもんいらないよ」みたいな、呆れたような、やさぐれたようなニュアンスです。
(結婚なんて。彼氏もいないのに。)
あきれたときのあるあるセリフ・フレーズ
말도 안돼.「話にならない」「冗談じゃない」
말は、「言葉」という意味が主ですが、会話では「話」という意味合いで使われることがよくあります。これもその一つです。
「話にならない」=「それほどにとんでもない」「冗談じゃない」という意味です。「話として取り扱うまでもない」というニュアンス。ありえない、くだらない、という意味でちょっとあきれた感じもあります。
このままフレーズでも使えますが、말도 안되는 소리(とんでもないこと)など、名詞を修飾する使い方もできます。
(昨日おばけを見たの。ーハハ、ありえない。)
■너 말도 안 되는 소리 하지 마!
(お前、くだらないこと言うな。)
말이 돼?、말이 돼니?という言い方もあります。これらは上記を踏まえて「話になる?」という感じになりますが、要は、「これでいいと思ってるの?」とか「これで成り立つと思ってるの?」という意味で、その後には「そんなわけなでしょ。」という意味合いも含まれており、結局말도 안돼.につながる反語の表現です。
(両親にこんな嘘をつくなんていいと思ってるの?(とんでもないよ!))
누구 맘대로.「誰の勝手で」
日本語ではあまり言わない表現なので日本語訳が難しいですが、누구が「誰(の)」、맘がここでは「気持ち」、대로が「〜の通りに」という構成です。
要は「誰がそうしようって言ってるんだ、誰に従ってこうなるんだ」=「勝手なことするな、それはダメ!」ということです。自分を差し置いて、何かが決まったシチュエーションで、「誰がいいって言ってるの?それは許さないよ!」と主張する言葉です。
これに対して、내 맘대로.と返す場面もよく見ます。「私の勝手」という感じですが、「誰の意思なの?」に「それは許さない」という反語の意味があるにも関わらず、「私の意思ですが何か」と切り返すことができます。つまり「あなたが口出す筋合いないんで。これは私の意思で決めたことなんで、とやかく言わないでください。」という意味合いです。
どちらも、非常に主張の強い表現なので、気心が知れていて、かつ喧嘩腰のときに使います。韓国に住んでるとか、韓国人と付き合っていると出ない限り、自分の口からはなかなか使わないかも。笑
정신 차려.「しっかりして」
정신は「精神」、차리다は「準備する、構える、気を集中させる」という意味です。
結構キツい意味合いで、らしくない行動や、おかしな行動、思考に対して「目を覚まして!ちゃんとして!」という感じで使われます。なので、目上の人に使うことはあまりなく、同等の友達や彼氏、家族、兄弟などに使われます。自分に対しての独り言でも使えます。
정신 나갔다.「頭がおかしくなった」という言葉もよく出てきます。これは、정신「精神」が나갔다.「でかけた=どっかに行った」というイメージ。
사람을 뭘로 보고「人を何だと思って」
そのままです。相手からマイナスな存在として見なされたときに、否定する意味で使う言葉です。日本語でも、こんなことを言うと思いますが同じような感覚。
韓国ドラマでは、よく勘違いから互いを“やばい人”扱いするのが、結構あるあるなのでそんなときによく使われる言葉です。
(私のお尻を今触ったじゃない!-人を何だと思って…!私じゃありません!)
悪口や言い争いで使えるあるあるセリフ・フレーズ
나쁜 놈「悪い奴」
悪口です。直訳は「悪い奴」ですが、「この最低野郎」みたいなニュアンスで使われます。よく女の子が、とんでもない男に出くわしたときに使っています。나쁜 새끼「悪い野郎」とかもよく言います、同じような意味ですが、새끼の方が口が悪いかも。
니가 뭔데!「何様なの!」
直訳は、「お前が何なんだ」転じて、日本でいうところの「何様なんだ」と同じ意味になります。
目下の人が目上の人に何か物申す、というよりは、「あんたに指図される筋合いはない」というシチュエーションで使われます。なので、別れた異性や特別でもない異性、嫌いな友達などにとやかく言われたりするとこれが出てきます。
日本と違う使われ方としては、この人のことは、全部いいと思ってなかったのに、タイプでもないのに、なんかいつも考えちゃって好きになっちゃったのかも!というときに、認めなくない!という気持ちからこれを使うときがあります。この時は「何様なの」というよりは、「タイプでもないのに、こんなに好きにさせられるなんて、君は一体なんなの!?」という意味合いです。
꺼져!「消えろ!」
そのままです。元々は「電気が消える(불이 꺼지다)」などとして使われる言葉ですが、ムカつく相手に対して「どっか行け!消えろ!失せろ!」という感じで使う言葉です。相当キツい言葉なので、ドラマではよく聞きますが、自分からはなかなか言わない言葉です。
너 미쳤어?「頭おかしくなったの?」
미치다は、「狂う」という意味です。直訳は「あなた、頭狂ったの?」ですが、「何考えてんの?頭どうかしちゃったの?」という意味で使われます。
本当によく使われる言葉で、
などなど、語尾を変えて色々使えます。
まとめ:韓国ドラマのセリフごと覚えれば語彙が広がる!
韓国ドラマでは、本当に同じフレーズがよく使われています。(日本のドラマもそうなのかな?)これらに限らず、もっと多いかも。ここでは、本当によく聞くあるあるフレーズを集めてみました!
韓国ドラマは結構強烈な言い回しも多く、なかなか日常で使えない表現もあるかもですが、自分が使わなくても人が使っているのに遭遇することはあるかと思いますので、知っといて損はないかと!また文法や単語を勉強する、という意味では効果的!セリフをまず丸ごと覚えて、そこから一部を変えて自分の言葉にすることもできますね!
韓国ドラマは日常会話を学ぶのに最高の教材!説明だけではよくわからないことも、ドラマを見ればどんなニュアンスなのか、どんな場面で使うのかより具体的にわかると思うので、ぜひたくさん韓国ドラマを見ることをおすすめします!
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