「〜ですか?」など、相手に質問をする際に必要な疑問文。日常でも使う機会の多い構文です。今回は、疑問文の作り方について詳しく説明していきます。
韓国語での疑問文の作り方
基本的な疑問文の作り方を、文体別に解説します。
~ㅂ니까?/~습니까?(スムニダ体)
公的な場で多く使われる丁寧な文体スムニダ体では、語尾にㅂ니까?または습니까?を付けることで疑問文を作ります。
前に来る言葉にパッチムがない場合は、ㅂ니까?を、パッチムがある場合には습니까?を付けます。
●パッチムがない場合
예쁘다:예쁩니까?(美しいですか?)
사랑하다:사랑합니까?(愛していますか?)
가다:갑니까?(行きますか?)
●パッチムがある場合
반갑다:반갑습니까?(うれしいですか?)
믿다:믿습니까?(信じますか?)
前に来る名詞を断定する「〜である」を意味する이다の場合には、입니까?となります。また、「〜ではない」を意味する아니다.は、아닙니까?となります。これらはとてもよく使うので、そのまま覚えておくといいと思います。
이건 선생님의 집입니까?
(これは先生の家ですか?)
그 시람이 법인이 아닙니까?
(あの人が犯人ではないですか?)
そのまま”?”をつける(ヘヨ体、パンマル)
日常的な丁寧語として使うヘヨ体と、タメ口であるパンマルでは、肯定文の末尾に「?」を付けて、語尾を上げるだけで、疑問文は成立します。
이 사람은 학생이에요?
(この人は学生ですか?)
밥 먹었어요?
(ごはん食べましたか?)
오늘 학교 같이 가?
(今日学校一緒に行く?)
날 믿어?(私を信じる?)
疑問の語尾を付ける
ヘヨ体とパンマルでは、「?」を付けるだけで、疑問文は確かに成り立ちますが、疑問を表す語尾を付けることで、その意図がよりわかりやすくなります。
これらは、疑問の意味でしか使われない語尾なので、一発で質問、または疑問に思っているということが相手もわかります。
〜니? 「〜なの?」
タメ口でのみ使う語尾。優しい雰囲気。
오늘 하교 같이 가니?
(今日一緒に学校行く?)
〜냐?「〜か?」
タメ口のみで使う語尾。ちょっと雑多な印象。
밥 먹었냐?(ごはん食べたか?)
〜ㄴ가요?「〜ですかね?」
ヘヨ体、パンマルどちらでも使える。独り言としても使う。
이 사람은 학생인가요?
(この人は学生ですかね?)
〜나요? 「〜かな?〜ですか?」
ヘヨ体、パンマルどちらでも使える。
날 믿나요?(私を信じますか)
否定疑問文の作り方
否定疑問文とは「~ではないですか?」「~ではありませんか?」のように、否定しながら質問する言い方のことです。韓国語では、否定文の作り方と同じように、2種類の言い方があります。
~지 않다.を使った否定疑問文
否定形~지 않다.を使った否定疑問文では、動詞や形容詞の否定疑問文を作ります。
スムニダ体 | ~지 않습니까? |
ヘヨ体 | ~지 않아요? |
パンマル(タメ口) | ~지 않아? |
이거 맵지 않아요?
(これ、辛くないですか?)
오늘은 화사 가지 않아요?
(今日は会社に行かないんですか?)
안 ~.を使った否定疑問文
もう一つの否定形안 ~.でも否定疑問文を作ることができ、同様に動詞や形容詞の否定疑問文を作ります。語尾は、その動詞や形容詞によって変わるので、普通の疑問文の語尾と同じです。
이거 안 매워요?
(これ、辛くないですか?)
오늘은 회사 안 가요?
(今日は会社に行かないんですか?)
特にこの否定疑問文でよくみられる使い方で、反語的な使われ方があります。一応否定疑問文としての形を成していながら、疑問というよりは、言いたいことがはっきりとしている命令としての言い回しです。
야! 거기 안 서!?
(おい、そこに止まれ!)
※直訳は「おい、そこに立たないのか!?」ですが、反語的なニュアンスになり、この意味になります。韓国人がよく使う表現です。
너 안 나가?
(お前、出て行かないの?)
※これも「お前、出て行かないのか?(出てけって言ってんだろ)」というニュアンスです。出ていくか行かないのかを聞いているのではなく、暗に「出てけ」と言っている表現です。
~지 않다.と안 ~.は、普通の否定文と同じように、否定疑問文でも特に使い分けはなく、どちらを使ってもOKです。ただ、反語からの命令的な表現においては、안 ~.が使われる傾向があります。
아나다を使った否定疑問文
~지 않다.や안 ~.は、動詞や形容詞を否定する文を作りますが、名詞を指定するときは아나다を使います。名詞を使った否定疑問文では、아나다を使います。
スムニダ体 | ~이/가 아닙니까? |
ヘヨ体 | ~이/가 아니에요? |
パンマル(タメ口) | ~이/가 아니야?(略して아냐.) |
아나다の前には「~が」の助詞にあたる이または가が入りますが、省略してもOK。会話ではよく省略されます。
손님의 여권이 아닙니까?(
お客様のパスポートではありませんか?)
아까 그 사람이 수호 아니에요?
(さっきのあの人、スホじゃないですか?)
이거 니 꺼 아니야?
(これお前のじゃないの?)
아니다を過去形にしても使えます。
선생님의 서류가 아니었습니까?
(先生の書類ではなかったんですか?)
대표는 제가 아니었어요?
(代表は私じゃなかったんですか?)
まとめ:疑問文は超簡単。
普段の会話でよく使うヘヨ体やパンマルの疑問文は、「?」を付けるだけなので超簡単!疑問の語尾は、使えるようになれば、さらに韓国人っぽい会話になります◎◎
疑問詞も、イエスかノー以外の質問をするときには必要になるのでぜひ全般的に押さえておきたいところ。
疑問文は、会話では必須の表現!ぜひしっかりマスターしておきましょう。