会話しているときに、同じ相槌ではなく、色々な表現を知っておくと、会話力も上がります。
今回は、会話力を上げられる相槌を、シチュエーション別で紹介していきます。(요)が付いているものは、敬語でも使える表現です。
肯定の相槌「うん」「そうですね」
相手の言っていることに同調したり、肯定する際の相槌です。
네, 예「はい」
応答の「はい」と同じです。より丁寧に話すべき相手の場合には、예を使います。何か聞かれたときなどに、内容に肯定したり同調する意図で使われます。
남자친구 있으세요?
(彼氏はいますか?)
네.
(はい。)
응, 어~「うん」
네や예は敬語にあたる言葉で、タメ口の場合にはあまりそぐわないといえます。より親しい間柄であれば、응でOKです!また、同じような感じで어〜もよく使います。
LINEやカカオなどのメッセージアプリでもよく使います。
내일 10시에 만나자.
(明日10時に会おう。)
응.
(うん。)
그래(요)「そう」
相手が言っている内容に間違いがなく、「その通り」と言いたいときに使います。「そう、そうだよ」という感じ。요をつければ、敬語としても使えます。
맞아(요)「そう」
「맞다(合う)」という意味の言葉なので、相手が言っている内容が正しい・合っている場合に、同調する意味合いで使います。
그래よりも、内容の正しさにフォーカスした相槌です。
그럼(요)「そうだよ」
그래よりも、さらに同感や肯定の度合いが強い言い方です。場合によっては「当然だ」くらいの意図になることもあります。
否定の相槌「いや」「違う」
否定の相槌は、否定詞である아니다を基本としており、そこまで多くはないのですが、パターンとして一応解説しておきます。
아니「いや」
ちょっと軽い感じでサクッと否定するときに使います。ただ否定したり、この後に正しい内容を説明したり、幅広く使えます。
그 책, 이제 다 읽었어?
(あの本、もう全部読んだ?)
아니, 요즘 바빠서 아직이야.
(いや、最近忙しくてまだなんだ。)
아닌데(요)「違うんだけど」
言われたことに対して、「違うし」「違うんだけど」といった感じで、一言言いたいというニュアンスで使います。
「君がやったの?」「違うし」というようなやりとりでよく使います。
니가 다 먹은거야?
(君が全部食べたの?)
아닌데? 난 몰라.
(違うし、私は知らないよ。)
聞き返す・問いかける相槌
「今何て言ったの?」と問いかえる、「そうでしょ?」と同意を求めるために問いかける相槌です。
그래(요)?「そう?」
- 相手の言っていることがそんなに共感できないけど、「まあそうかな」と思いつつの「そう?」
- 知らなかったこと聞いたときの「そうなの?」
- 何かに誘われたときに「ん~まあいいかな~」って感じでの「そう(しようか)?」
などなど、こんな感じで使われます。그래は、イントネーションで様々な意味合いの相槌になる便利な言葉です。笑
그렇지(요)?「そうでしょ?」
「(私の言っていること合ってるよね??)そうでしょ?」という意図の相槌。略して、「그치?」や「그죠?」などと使われる場合も多いです。
肯定文として言うこともでき、「(あなたの言っていることは確かに合っている)そうだわ、まったくだ」という共感の意味でも使える相槌でもあります。
그래서(요)?「それで?」
相手の話を聞きながら、次の展開が気になるときに催促する意味で使います。日本語の「それで?」や「で?」と同じで、「だからなんだよ?」とバカにしたり、相手を下に見るようなときにも使われます。
뭐(예요)?「何?」/뭐라고(요)?「何だって?」
相手の話を聞き取れなかったときや、聞き返したくなるくらいに驚いたり信じられないと感じたときに使う相槌です。
韓国ドラマでもよく聞きますね!!笑
무슨 말이야(이에요)?「どういうこと?」
「뭐?(何?)」 などど同じく、一発じゃ理解できないくらい驚いたときや信じられない内容だったときに使います。
他にも、「くだらない、何言ってんだ」と言う感じで、あまり相手にしていないバカにしたような感じでも使います。
왜(요)?/왜 그래(요)?「なんで?」「どうしたの?」
単純に「なぜ?」と理由を問う相づちです。
ちなみに 「왜?」や「왜 그래?」は、理由を問う意味だけではなく「どうしたの?」「何があったの?」と、状態や事情を問う意味でもよく使う言葉なので、そこもしっかり押さえておくと韓国人っぽい話し方に近づけます!
그런가(요)?「そうかな?」
相手の言っていることにあまり同意できない時や、「そうだったっけ?」のように内容的に確信が持てない時に使います。
ちなみに~ㄴ가は、「~かな?」という意味であり、その他の動詞や形容詞などと合わせて使うこともできます。
글쎄(요).「どうかな、どうだろう」
「さあ?」「どうだろう?」という感じ。
「内容的に自分はよくわからない、知らない」という意図の相槌です。
驚きの相槌
びっくりしたときに使う相槌です。”聞き返す相槌”にも、少し驚きを表すものもあるので、合わせてご参考ください!
진짜(요)?「マジ?」/정말(요)?「本当?」
びっくりして「それ、本当のことなの!?」と聞きたいときに使います。「진짜?」も「정말?」もタメ口の言い方で、「진짜?」の方がよりくだけた表現です。
敬語で使いたいときには、「장말요?」が一番いいかなと思います。「진짜요?」も丁寧な言葉ではありますが、砕けた表現が通じる先輩や、年上の友達、親戚などに限られます。
会社の上司や先生など、明らかに目上で丁寧に話す必要がある場合には、 「장말요?」 が適しています。
그럴리가(요)…「そんなはずが」
그럴리가 없다(そんなはずはない)を言いかけた表現です。日本語でも、「そんなはずない」は断定的ですが、「そんなはずが…」となると信じられないという気持ちが強くなりますよね。
韓国語でも同じです。言いかけるような言い方にすると、「自分自身でも信じられない」というニュアンスが強くなります。
もちろん、그럴리가 없어.「そんなはずはない」と断言して使うこともあります。
설마(요)…「まさか」
「まさか(そんなわけないでしょ)」という感じ。
言い方によって、不安そうに言うと最悪の事態を恐れたような相槌に、軽い感じで言うと「冗談はよせよ~」という相槌になります。
어머「あら、まあ」
女性が使う相槌です。日本語でいうところの「あら」や「まあ」にあたります。
年配の女性がよく使いますが、若い女性でも使う人もいます。びっくりしたときや、あきれたときなど幅広いリアクションとして使えます。
대박「やば」
日本語でいうところの「やばい」が一番近く、いい意味でも悪い意味でも使える相槌です。
- 知らない事実を知って驚いたとき
- いいことがあってうれしいとき
- とんんでもなく良くないことがあったときの皮肉として
などなど。「대박」だけで使うこともあれば、「대박이네.」「대박이지.」など語尾を付けて使うこともあります。
헐「やば、まじか」
こちらも「やばい」というようなニュアンスですが、あまり良くないことに使われることが多く、あきれたときや良くないことが起きてびっくりしているときなどに使われます。
積極的に言うというか、つい漏れちゃう相槌という感じ。
세상에「まさか」
直訳は「世界に」ですが、これで驚きを表します。「まさか、そんなことがあるなんて」くらいの意味合いがあります。
おばさんなど、比較的女性が使っていることが多く、「세상에, 세상에.」と繰り返すこともあります。
말도 안 돼(요).「ありえない、話にならない」
直訳は「言葉にならない」で、日本語とも似ているのでわかりやすいかなと!「取り合う必要もないくらいありえない、わけのわからないことを言っている」という感じ。
韓国ドラマでもよく使うフレーズですね、怒ったりあきれたときに使われます。
同調や共感を示す相槌
相手の言っている話に共感したり、同調する相槌です。
그러게(요).「それな、まったくだよ」
これ、本当に韓国人がよく使う相槌です。相手が行っている内容に対して、「自分ももちろんそう思っている、自分もそう言いたかった」という強めの同調です。
時には「わかってるよ、私もそう思ってるし」という感じで、「わかっていることを言わないでよ…」というようなニュアンスで使われることもあります。
그러네(요).「本当にそうだね」
相手の言っている内容に同感している意思を表します。語尾が、네になっているので、柔らかい印象です。
どんなシチュエーションでも、誰に対しても使いやすい相槌です。
그러니까(요).「本当にそうだよ」
直訳は「そうだからだ」ということからもわかるように、相手の言った内容に同調しながら「でしょ?(だから○○なのに)」という感じで、この後ろに具体的な内容や意見が隠れていたり続いていたりする相槌です。
왜 그 사람은 매번 회식 안 와요?
(なんであの人は毎回飲み会に来ないんですか?)
그러니까요. 나도 가끔 오라고 말했는데요.
(そうなんですよ。私もたまには来なよって言ったんですけどね。)
내 말이(에요).「それな」
直訳は「私の言葉だ」というように、「自分もそれを言いたかった、それくらい同感だ」と強い同感の意志を表す相槌です。
「그러게.」とニュアンスとしては、結構似ていてほとんど同じ感覚で使えます。
理解を示す相槌
同調するとまではいかなくとも、相手の言っていることに対して「へ~そうなんだ」と理解を示す相槌です。
그렇구나.「そうなんだ、なるほど」
日本人がとてもよく使う韓国語と言われているフレーズです。笑 「へ~そうなんだ~、なるほど~」という感じで、相手の話や聞いたことなかった話を聞いたときに使えるフレーズなので、本当に汎用性が高くて便利。
こればっか使いすぎちゃって、つまらない奴になってないか心配になるくらい私も使っちゃいます。
그렇군요.「そうなんですね」
그렇구나.の敬語バージョンです。그렇구나.はタメ口なので、仲の良い友達や、自分の独り言などで使えますが、上司や先輩などに対して使うことができません。
目上の人に使う場合には、그렇군요.を使うようにしましょう。
気持ちや感情を示す相槌
「そうなんだ」よりももっと自分の感情を伝えたいときの相槌です。色々とあると思いますが、簡単に使いやすい表現をまとめました!
좋겠다.「いいな~」/좋네(요).「いいね」
「いいな~」とか「うらやましい」といったようなニュアンスで使える相槌です。좋겠다.は独り言のような言い方、좋네.や좋네요.は、「いいね」「いいですね」と相手に同調するような言い方です。
うらやましい話や、いい話などに気軽に使える便利な表現です。
너무하다.「ひどいね」
「とても」という程度を表す너무があるように、너무하다は行き過ぎて良くないことを指します。悪い意味合い使う言葉で、ひどいことをされたと話す相手に同調するときに使える表現です。
준이가 갑자기 헤어지자고…어떡해!
(ジュンがいきなり別れようって…どうしよう!)
뭐!? 왠 일이야, 너무하네!
(なに⁉どういうこと、ひどいね!)
다행이다.「よかった」
漢字語で「多幸」の韓国語読みです。字の通り、「よかったね」という意味合いなのですが、”良くないことが起こりそうだったけど、良い結果になった”というような話を聞いたときに、リアクションとして使える言葉です。
- なくしたと思ってたものが見つかった
- 遅刻しそうだったけどなんとか間に合った
- 壊れたものがきちんと直った
などなど、「マイナスと思われたシチュエーションが改善した」という場合に「それはよかったね」という感じで言ってあげることができます。こういう点で、좋다とは微妙に意味合いが異なります。
대단하다.「すごい」
대단하다の基本的な意味としては、
- 非常に~だ
- 甚だしい
- 大変だ、素晴らしい
とされていますが、相槌としては日本語で言うところの「すごい!」と同じように使われます。
日本人は、いい意味でも悪い意味でも幅広い意味合いで「すごい」と言いますが、대단하다は「偉大だ、立派だ」といった甚だしくポジティブな意味でのみ使います。
強調する相槌
相手の話した内容に対し、強く肯定する場合の相槌です。肯定の相槌に比べて、より共感度が高い印象になります。
그렇다니까(요).「そうなんだってば」
相手が言っている内容に対し、「そうなんだってば、私がそう言ったじゃん」といった意味合いで強調するときに使います。
直訳では「そうだから」となりますが、あまり考えず、フレーズとしてそのまま覚えるといいでしょう。
당연하지(요).「もちろん、当然」
당연は、漢字語で「当然」の韓国語読みです。言葉の意味としては、「当然だ」となりますが、日本語で言うところの「もちろん」に相当します。
相手が言っている内容に強く共感したり、強調したりする場合に使います。昔、韓国のバラエティで「당연하지」というゲームがありました笑(二人で相手の暴露合戦をし合い、相手が「당연하지!」と言えなくなるほど衝撃的な暴露をできたほうが勝ち)
물론이지(요).「もちろん」
당연하지(요).とほとんど同じ意味合いの相槌で、「勿論」の韓国語読みです。
당연하지(요).と同じように使えますが、당연하다は、「당연한 일(当然のこと)」などのように修飾できるのに対し、물론は名詞なのでこういった活用ができません。
また물론이지(요).の方が、堅いシチュエーションで好まれるような印象があります。
まとめ:色んな相槌を使いこなせると韓国語上級者
いかがでしたか?結構いっぱいありますね!「知ってるよ!」というものも結構あったんじゃないかなと思います。
幅広い相槌を知っていると、話が展開したり、細かい気持ちしっかり相手に伝えられたりします。少し話せるようになっても、同じ相槌を使ってしまいがち…(私もそうでした!笑)
ぜひこれらを参考に、さらに韓国人っぽい話し方を目指していきましょう^^