韓国語の本を読んだことってありますか?最近では、日本にいながらでも、韓国語の本を買うことができます!
特に最近は韓国エッセイが人気で、日本語に翻訳されているものも!!
韓国語を勉強している者であれば、ぜひ原文でも読んでみたいですよね。ということで今回は、韓国語の本を使った勉強のメリットと初心者にもおすすめの韓国語の本を詳しくご紹介していきます^^
本で韓国語を勉強するメリット
ドラマやK-POPなど、様々なコンテンツがありますが、本を使って勉強すると、どんな力が伸びるのか、どんなメリットがあるのか解説します。
ハングルを読むスピードが速くなる
韓国語の長文を読んでいくので、理解できるかどうかは置いておいても、ハングルを読むスピード自体が速くなります。
まず読めないことには、理解することもできないので、語学力を上げるためにもハングルを読むスピードは重要です。
など、ハングルを読むスピードが上がれば、以上のようなメリットがあります。
韓国の街中などでの様々な韓国語表記も一瞬で理解できるようになれば、旅行もしやすいですよね!笑
単純に検定試験を目指している人にとっても、特に長文読解に影響する重要なメリットです。
本を読む際は、わからない単語でいちいち止まるのではなく、まず一文をスラ~っと滞りなく、頭の中で発音しながら読んでみる、ということを意識すると読むスピードが上がります。
読解力が伸びる
ただハングルを読めても意味がわからなければ、確かに意味はありません。韓国語の文章を読んだとき、初心者の方であれば
- 韓国語文章を読む
- 単語や文法の意味合いを考える・日本語に置き換える
- 日本語で意味を把握する
の流れで読むと思いますが、だんだん読解力が上がってくると
- 韓国語文章を読む
- 韓国語のまま意味を理解する
というプロセスに変わってきます。目指すところは、この流れです。
韓国語のまま理解できるようになるためには、とにかくたくさんの文章に触れることが大事。
本は、新しい文章をひたすら読むことができるので、読解力を上げる練習としておすすめです!
読むときは、前述の通り、いちいちわからない単語で止まるのではなく、一文をすべて読んで、何を言おうとしているのか理解しようと努力してみてください。
いくつか知らない単語がありながらも、何を言おうとしているのか大体で理解する技術も、外国語学習者であれば必要な技術であり、会話でも活かせる技術です。
しかしこの技術も、反復練習しなければ身に付きません。
たくさんの表現・単語が学べる
本は本当にたくさんの文法・単語・熟語が登場するので、言葉自体をたくさん学べます。
場合によってはことわざや慣用句なども登場するでしょう。単純に色々な言葉に出会えるので語彙力が上がります。
単語や表現は、何かエピソードや、その単語を知ったときの感情などと紐づけて覚えることで定着しやすいと言われています。
「あの本で出てきた好きな一節だ」「あの本の印象的な場面だ」など、本の内容と単語を紐づけて覚えることができるので、単語帳などで勉強するよりも、自分の言葉になりやすいというメリットもあります。
韓国語を本で勉強するときの注意点
韓国語の本を使った勉強は、もちろんいい面もありますが、万能ではありません。
本を使った勉強における注意点についても解説しておきます。
書き言葉である
本の最大の注意点はコレ。日本語でもありますが、韓国語でも書き言葉があります。
書き言葉は、その名の通り、文章を「書く」際においてよく見られる文章の書き方です。
韓国語では、文章の構成の傾向もさることながら、書き言葉でしか使わない単語や表現というものもあります。
また”書き言葉”とまで言わなくても、小説や詩、エッセイであるからこそ、よく見られる言葉遣いというものもあります。
また、同じ意味でも漢字による熟語が多用されるのも書き言葉の特徴です。
その他の映像や音楽コンテンツなどであまり見かけない表現や単語は、書き言葉である可能性が高いので、注意して確認するようにしましょう。
よく見る書き言葉の一部と傾向を紹介しておきます。
日常に対して実用的でない場合も
「書き言葉である」という理由から、なかなか日常的な会話に活かしにくい部分も多々あります。
書き言葉は、会話で使ってしまうと非常に不自然です。
本で書かれている表現は、必ずしも会話で活かせるわけではない場合もあるので、その点は注意しましょう。
また、ちょっと堅い文章になると、漢字の熟語が多用される傾向がありますが、実際の会話ではくずした単語が使われることが多いです。(例:「増加(증가)」⇔「増える(늘다)」など)
また、本の内容にもよりますが、あまり日常的に活かせる単語が少ない場合も多いです。
「普段の生活で活かせる単語力が欲しい」「試験勉強の一貫にしたい」という面では、足りないかなと思われます。
あくまで、
といった目的くらいのモチベーションで勉強するのがちょうどいいと思います。
韓国語の本選びのコツ
それでは、早速本を選んでみましょう!
韓国語の本やエッセイってどうやって選べばいいの?
と、思う人も多いですよね??
いくつか本を読んでみた私の経験から、韓国語での本選びのコツも紹介しておきます!
好きなジャンル・興味があるジャンルを選ぶ
月並みですが、やっぱり本は、自分の好きなジャンルを選ぶのが一番だと思います。
正直、外国語で読むので、本来はあまり専門的でない内容の方が、誰にとっても易しいとは思います。
例えば、法律系や医療系の小説だったり、IT系の本だったりすると、専門用語があるし、日本語で常用している単語とも異なるので、単語を調べることに手間取ってしまうこともあると思います。
しかしながら、いくら簡単だとはいえ、自分に興味のない本だと、読書自体が続かなくなってしまいます。そうなると本末転倒です。
読みたくない本を読むくらいなら、難しい本を読んだ方がいいということです。
せっかくお金を出して買う本なので、多少難しくても、自分が興味を持って読み進められるジャンルがおすすめです。
迷う人はエッセイなど日常的なジャンルを選ぶ
「特に好きなジャンルなんてないよ!」という人は、エッセイなど日常に則した内容が読みやすいのではないかなと思います。
エッセイは、個人が好きなことを好きなように書いているのですが、大体「日常生活の中でこう思った」「こうしたほうがいい」といった、生活の中での気づきや思想を書いているケースが多いので、とても読みやすいのではないかなと思います。
最近は、韓国のエッセイが日本でも人気になっており、日本語訳されたものも発売されています。
韓国語版と日本語版を照らし合わせることで、答え合わせができるという点でもわかりやすいかもしれません。
エッセイは韓国人が置かれている社会情勢や、感性・価値観などにも触れられるので、それはそれで結構楽しいものがあります。
また、ちょっとしたマインド系の自己啓発本も読みやすいのでおすすめ。
こうしろああしろ、とまでは言わないものの「こう考えるとちょっと楽になるよ」みたいな、ほっこり系の自己啓発本も色々あるので、こういうジャンルも読みやすいです。
単語としても、簡単だったり生活に活かしやすい物が多かったりするので、そういった点もメリットかと。
短編や章が細かく分かれているものを選ぶ
3~5ページ以内くらいの短編集や、同じくらいのページで章が細かく分かれている本は、とても読みやすくておすすめです。
「ここまで読もう」という区切りや目標として、ちょうどよく、短い時間でも読み終われるので、読書を続けやすいです。
短編集であれば、好きな箇所から読むこともできるので、さらにフレキシブルに読書が楽しめます。
普段中々読書をしないという人も、本当にちょっとずつならできるかも、という気分になれますよね!笑
韓国語にあまり自身がない人も、わからない単語や文法が多少多くても、数ページであれば、負担も少なく続けやすいです。
私も、日本語ではほとんど読書をしないタイプなのですが、このように細かく分かれている本であれば、負担なく読み進めることができています。
読書はそんな好きじゃないけど、韓国語ならちょっと読んでみたい」
韓国語の本を読んでみたいけど、まだ語学力に不安がある
こんな人でも無理なく続けやすいので、本当におすすめです!
韓国語勉強におすすめな人気のエッセイ
最近は、日本でも韓国エッセイが人気で、翻訳されています。韓国・日本ともに人気の作品を紹介します。
韓国語版と日本語版があるので、勉強するにもやりやすいかもしれませんね!
このあたりの書籍は日本でも有名なので、韓国語版も比較的簡単に手に入りやすいです!
나는 나로 살가로 했다「私は私のままで生きることにした」
「人と比べて何になる?」をテーマにしたイラストエッセイ。
韓国では108万部、日本では50万部を超える大ヒットの本だそうです。
”誰のまねもせず、誰もうらやまず、自分を愛することの大切さ”を教えてくれる本。
BTSのジョングクも愛読していたようですよ♡
죽고 싶지만 떡볶이는 먹고 싶다「死にたいけどトッポッキは食べたい」
もっと気楽に自分を愛したい方へ。
不安定な心をありのまま描き韓国で話題となったエッセイです。
作者のペク・セヒさん自身も、軽度のうつや不安障害を持ち、治療を受けられている方で、著者の精神科医とのカウンセリング記録のような内容になっているようです。
つらい気持ちをなんとか言語化する筆者に気付きを感じる方も多いようです。
게으룬게 아니라 충전 중입니다「怠けてるのではなく、充電中です」
無気力、憂鬱、不安、面倒など、誰にでも訪れる人生のスランプを克服する小さくても確実な心の充電法をテーマにしたイラストエッセイ。
身体的に疲れた時も、心が疲れたと感じるときにもおすすめの一冊です。
初心者にもおすすめの韓国語エッセイ・書籍
私がこれまで読んでみて、おすすめだった本をご紹介します!
内容の良さはもちろん、読みやすさとしもおすすめなので、ぜひご参考ください^^
近場ではなかなか手に入らないかもしれませんが、新宿の紀伊国屋書店では韓国語の本をたくさん扱っているので、手に入るかもしれません。
店頭になくても取り寄せしてくれますよ◎
우리는 언젠가 만난다「私たちはいつか出会う」
東方神起のユノが読んでいた本です!その理由でなんとかゲットして読んでみました笑
人生や生活に対する考え方を短編で提示してくれる本で、ほっこりするような内容です。「確かにそうだな~」って考えさせられる部分もあり、読んでいて和やかな気持ちになります。
「人に対して」「愛に対して」「仕事に対して」など、人生の中にある様々なテーマに分けて短編が構成されているので、前から読んでも途中から読んでもOKというフレキシブルさも良い!
1つのお話も5ページくらいまでに収まっているので、本当に読みやすいのでオススメ!
なにより、これを読んでいると、「ユノも読んでいたのか~」と感慨深い気持ちになれます笑
나에게 고맙다「私にありがとう」
韓国の本屋さんで、フィーリングで買ってみた本です。
タイトルにもあるように、「ありがとう」をテーマにした本です。
自分だけでなく、些細な日常や当たり前のように存在する出来事一つ一つに対して「ありがとう」という気持ちを書いた本。
「本当に些細に見えるようなことがステキだな」という穏やかな気持ちを改めて思い出させてくれる内容で、ほっこりした気持ちになれます。
文字数も少なく、単語も比較的簡単です。
ちょっとずつ読み進めるのが、日課にできるくらい負担の軽い本なので、初心者の方にもオススメ。
ステキな写真もたくさん載っていて、目でも穏やかに楽しめる本です。
유대인의 말「ユダヤ人の言葉」
これも韓国の本屋さんでフィーリングで購入した一冊。
古代ユダヤ人の名言をまとめて、解釈を解説した本です。”一つの名言+解釈”が、1ページにまとめられているので、とにかく読みやすい!
「人間関係について」「言葉と行動について」など、教えをジャンル分けしてまとめてあるので、好きなところから読むことができます。
解釈の文章もそんなに長くないので、全文訳を勉強としておこなうのにもオススメです。(←私がこれをやってました笑)
個人的には、共感できる考え方も多々あって、宗教など関係なく、普通に自己啓発本っぽくて好きでした。
もちろん、変な宗教観もないので、誰でもすんなり読めます。
エッセイや読書での韓国語勉強でワンランク上の韓国語に
本での勉強は、書き言葉だったり、単語が日常的でなかったりしますが、逆に言えばそういう部分を勉強できるワンランク上の勉強ともいえるんじゃないかなと!
若干レベルが高い勉強でもあるということですね。やはり文法や基本単語がわかっている上で、本を読むことをおすすめします。
なにより韓国語で本を読んでるとか…なんかかっこよくないですか!!?(自己満足!笑)
そんな自尊心も満たせちゃいます笑笑 でも実際「韓国語で本まで読めるようになったな~」とうれしく感じたりもします。
韓国語の本、特にエッセイは、最近心優しくほっこりするような内容が多く、読みやすいのでオススメです。
日本語でも読書しない人でも、韓国語の勉強だと思えば、意外に楽しめちゃったりしますので、ぜひ挑戦してみてください^^