一般的に「好き」を表す좋아해や좋아。辞書を引いても、そのように出てきますが、日常会話では、もっと細かいニュアンスや意味が含まれています。
この좋아や좋아해は、使えるシチュエーションも多く、ドラマや曲でもよく出てきます。上手く使えるようになると、一気に韓国人ぽい会話ができるようになります。
今回はそんな、좋아と좋아해 の辞書では教えてくれない実践的な使い方をご紹介します。
좋아と좋아해は「好き」の意味
まず좋아と좋아해は、辞書通り「好き」の意味がありますが、この二つの違いとして、
- 좋아(좋다) →英語でいうところのGood
- 좋아해(좋아하다) →英語でいうところのLike
というイメージ。
なので좋아のほうが広い意味をカバーしてるイメージです。Goodで表せるようなポジティブな感情は、大体좋아で表せるということです。
対して좋아해は、本当に「好き」がメイン。これが好き、あれが好きという使い方が主です。
좋아(좋다)の意味と使い方
上記を踏まえて、さらに意味を掘り下げて考えてみます。ざっくりとした意味としては「好き」「良い」「うれしい」といった意味が挙げられ、形容詞です。
形容詞なので、「○○を」というような目的語がなくても使えます。会話でよく使われる使い方を紹介しますね!
「好き」の좋아(좋다)
「私はこれが好き」という意味で使えます。ただどちらかというと「私はこれが良いと思っている」というようなニュアンスです。
人に使うこともできます。人として好きでも、異性として好きでも使えます。
■난 네가 좋아.(私は君が好き。)
このとき、好きな対象について使う助詞は~가。~를は使わないので注意!助詞がなくても使えます。
許可や誘いに乗るときの좋아(좋다)
これをしてもいい?やこれをやろうよ!に対する答えとして使います。「オッケー、いいね、いいよ!」というニュアンスです。
■영화 보러 가자. ―어.좋아.(映画見に行こうよ。―うん、いいよ。)
うれしいときの좋아(좋다)
うれしい気分の時も使えます。「うれしい」という意味の기뻐(기쁘다)という言葉も存在しますが、それよりももっとラフによく使われます。
大喜び!というより気分がいいという感じ。実際に「気分がいい」と表すことでうれしい気持ちを表現したりします。
他にも、「これで満足かよ?」のようなケンカ腰の発言で使われることも。これも広義での「うれしい、満足」に含まれるかと。
(あなたがプレゼントくれるから、すごいうれしい。)
■오늘 금요일이라 기분이 좋아.
(今日は金曜日だからうれしいわ。(気分いいわ。))
■내가 이러면 좋니?
(こうすればいいわけ?=私がこうしたら満足なの?)
좋아해(좋아하다)の使い方
좋아하다は「喜ぶ、好む、好く、うれしがる」という意味の他動詞。基本的に、「○○を」にあたる目的語が必要です。좋아해は、「好きだ」の意味で使われることがほとんど。좋아のように、幅広い意味はありません。
「好き」として、「人のことを好き」「この食べ物が好き」「〜することが好き」など、好きなものなら大体なんでも使えます。
また「うれしがる」という意味もあるのは、좋아하다だけ。人を見て、「喜んでる」と言うときは、좋아하다を使います。
■삼겹살을 좋아합니다. (サムギョプサルが好きです。)
■산책을 좋아해요.(散歩が好きです。)
このとき対象に使う助詞は~를。~가は使わないので注意!(たまに、「君が好きだ。」の意味で네가 좋아해.と言うときもありますが、基本的には~를の助詞の方が普通。)
恋愛的に「好き」と言いたいときは?
日本語では通常、恋愛的に「好き」だと言いたいときは、基本的に「好き」のみで表現しますよね?
韓国語で、恋愛的にこの「好き」を表現したいときは「좋아해」「좋아」のどちらも使えます。とはいえ、日本語では付き合う前の「好き」も付き合ってからの「好き」も全部同じ「好き」で表現しますが、韓国語では好き同士の間柄や好きなことを強く伝えたいときは「사랑해」が使われることが多いです。
恋愛における「좋아해」「좋아」
ライトとまでは言わないのですが、主に付き合う前の「気になる」や「好き」として使われます。사랑해よりは、軽い感じがします。この場合は、日本語での「好き」という言葉と同じようなウェイトと考えていいかと思います。
恋愛における「사랑해」
韓国人にとって사랑や사랑해は、切っても切り離せません!笑 とにかく大好き、言葉通り愛しているときに使います。
日本人的にはちょっと重い感じがしますが、韓国人的には普通。恋愛的に好きな人だけでなく、友達や家族にもどんどん使います。アイドルもファンにいつも言いますよね!韓国人はそういう意味で本当に愛情表現豊か。
恋愛では、「身内ばりに、無条件に大好き」というような気持ちで使われるようです。恋人同士で使われることが主流に思いますが、例えば片思いで告白するようなシチュエーションでも、それくらい強く好きだという意味で使われています。
まとめ:場面に応じて使い分けよう!
意外と使われる場面がはっきり分かれている「좋아해」と「좋아」。特に「좋아」は、日常的ないろいろな場面で広く使うことができるので、どんなシチュエーションで使えるのか、ドラマやバラエティなどを参考に、意味をしっかり把握したいところです。
「좋아」は使い方を覚えると、すごい便利な言葉。「좋아해」と「좋아」の違いをしっかり把握して、日常会話で使えるようにしましょう^^