”好き”の情熱にワクワクドキドキハラハラ度★★★
2020年公開、EXOのD.O.が主演の「スウィングキッズ(原題:스윙키즈)」です。本格的なタップダンスシーン盛だくさん!とってもワクワクする映画です♡
エリ(EXOのファンクラブ)である私は、DIOのことは、ど様と呼んでおりますので、あらかじめご了承ください笑
「スウィングキッズ」基本情報
主演 | D.O.(EXO) |
主要キャスト | ジャレッド・グレイムス、パク・ヘス、オ・ジョンセ・キム・ミノ |
公開年 | 2018年(韓国) |
時間 | 133分 |
「スウィングキッズ」あらすじ
時代は、南北戦争中の時代。北と南には、それぞれの領土の中に、それぞれの民を捕虜にして囲っておく収容所があり、その中で北の捕虜として生活し始めることになったロ•ギス。
アメリカ人に支配されているこの収容所では、対外的イメージアップのため、元ブロードウェイのタップダンサーであるジャクソンを筆頭に、戦争捕虜をメンバーにしたダンスチームを作ることを企画される。収容所でのトラブルメーカーであるロ・ギス、4か国語を話せる出稼ぎコンパニオンだったヤ・パンネ、愛する妻を探すために有名になりたい韓国人のカン・ビョンサム、ぽっちゃりなのに踊れる栄養失調の中国人シャオパンの4人は、ひょんなことから、クリスマスのデビュー公演に向けて、ジャクソンと共にダンスチームを結成することに。
国籍、性別、言葉、そして背負う事情の異なる5人は果たして、無事にデビュー公演を迎えることができるのか!?
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見どころポイント
本格的なタップダンス
なんと言っても見どころは本格的なタップダンス!3分の1以上ダンスシーンだそうで、、みんなとっても上手です。ど様も撮影が終わった後でも、無意識にタップを踏んでしまうくらい練習したそうですよ!
タップダンスがすごいのもさることながら音楽とのマッチも素敵だし、何より映画の中では異なる人種•国籍のメンバーが同じダンスを同じように楽しむ感じが感慨深いです。
ちなみにタップダンスだけでなく、他のダンスシーンもあります。言葉が通じない者同士でありながらダンスを通じでコミュニケーションする姿は、ある意味ほっこりします。
ど様(DIO)の北朝鮮訛り
北朝鮮の話し方は、南朝鮮と違って訛りがキツいです。韓国語をなんとなく勉強してる人ならわかるかもしれませんが、なかなか聞き取れないくらいのフレーズも多いです。これはしっかり練習しないとできないレベルなわけですね。日本で言うと東北弁みたいな感じかな??(今日の明日でできるような感じではないということが言いたいのですが…)
韓国で最近、「北朝鮮の訛りを上手く使いこなす俳優ランキング」というのがありまして、ど様は本作にて2位に輝きました!!(ちなみに1位は、「愛の不時着」でのヒョンビン)それ程違和感なく、北朝鮮訛りを使いこなしていたわけですね〜本当にすごいです。
ど様の低い声も相まっていい味出してます。ど様が好きな人や韓国語が分かる人にとってはすごい見どころかと思います♡
それぞれの境遇、それぞれの愛
本作では、主役から脇役まで、みんな色々な事情を抱えています。人の数だけ、事情があるというか…人種も背負うものも大切にしたいものもみんなそれぞれなのです。
人のことを構う余裕もなく必死です。でもふとあの人にも背負うものがあるんだと互いに気付かされる場面には、全部全部戦争のせいなのにと虚しくなったり。
家族愛や兄弟愛、恋愛や友情、愛国心やチーム愛などみんなそれぞれ色々な愛情を持っています。そんな各々の愛を知るとき、それを全うできない悲しさや切なさを感じるわけです。ギスとパンネの関係も気になるところ♡
時代は戦争中
前項に通じる部分もあるのですが、何をどうしたってやっぱり戦争中。それぞれの想いとは裏腹に無情に降りかかる戦争という背景をなくしてこのストーリーは語れません。
みんながタップダンスに夢中になればなるほど、戦争という背景がこれでもかというくらい押し付けられる感じは、見ていて本当につらい。好きなことを思う存分楽しめる現代の幸せについて改めて考えさせられます。
感想・レビュー
強く魅了されたタップダンスをやりたい気持ちと、好きを追うこの気持ちが国を裏切ることになるのかという葛藤が心苦しくなってしまいました。タップダンスに打ち込むシーンは、リズミカルで楽しいので忘れてしまいがちですが、やはり時代は戦争中。その背景は切っても切り離せず、彼らの境遇や想いなんて無視して降りかかるわけです。
好きなことを好きと言えず、おかしいと思うことをおかしいと言えず、嫌だと思うことを拒否することもできない状況が、本当に悲しくてつらい気持ちになりました。本当に今の時代に生きていてよかったなと。国を愛するが故の強行もあるのですが、誰も彼も戦争のせいで価値観が歪んでしまっているのだと思うと、無条件に悪い人だとも思えないんですよね。
韓国の映画は、本当に残酷です。容赦ないくらい、残忍で怖い映画も多いのですが、これもそういう場面は少なくないです。この映画の場合、当事者が感じる残忍さや衝撃、恐怖はこんなものではないとはわかっていながらも、その感覚を強く押し付けられているような気分になります。日本の映画に比べたら、何百倍も残忍でつらいです。でもだからこそ、楽しくて幸せな時間とのギャップが光るいい映画だとも思います。
タップダンスのシーンは本当にワクワクします!アメリカや韓国のちょっと昔の音楽の中、ダンスするシーンが結構あるんですが、本当に楽しい気持ちになります♡盛り上げ方や演出が上手だなと思います。こんな時代だから余計にそうなのかもしれないけど、みんな歌やダンスが単純に好きなんだなって感じがして素敵!互いの言葉がわからなくても通じるものがあるって感じがすごくしました。
この映画の監督のカン•ヒョンチョル氏は、「SUNNY」という映画も監督をされていて、ちょっと古めかしい音楽とダンスや行動とのマッチの演出がすごい上手で、見ていてとっても楽しくなります。そういう部分がこの映画でもとっても感じられました。
確かにハラハラしたり怖いシーンもあるのですが、とってもワクワクする楽しい部分やコミカルでちょっと笑っちゃうようなシーンもたくさんあります。そして、何より「幸せ」について考えさせられる感慨深い映画。最後は、いろいろな思いで涙してしまいました…ど様のファンでなくても、とてもいい映画だと思います、ぜひ見て欲しいです!
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「スウィングキッズ」の韓国語名言
タップダンスとは…!
그 소리만 들으면 밤낮으로 심정이 끓어번지는 거이.
(その音を聞いたらいつでも心臓が沸き立つんだ。)
스윙키즈
탭댄스라는 거이 사람 참 미치게 만드는 거드만.
(タップダンスというものは人をとても魅了するものだ。)
스윙키즈
予告でも出てくるギスの言葉です。ギスがそんなつもりはなかったのに、気づいたらタップダンスに夢中になってしまったときの発言。こんなに率直に「好き」な気持ちをなかなか表現できないような気もして、夢中になっている気持ちが強く伝わってきます。最初は「興味ない」という感じでバカにしていたギスですが、だんだん夢中になっていく過程はかわいいというか、演出も相まって、こっちもわくわくしてきます!
밤낮は、そのまま「日夜」という意味で「朝も夜もいつも、しょっちゅう」という意味です。~게 만들다は「~にさせる」という使役の意味。
ギスの言葉なので、北朝鮮訛りになっています。イントネーションもそうですが、語尾や助詞が特徴的ですね。韓国語で書くと「그 소리만 들으면 밤낮으로 심정이 끓어번지는 거야.」「탭댄스라는 건 사람 참 미치게 만드는 거구만.」が自然かと思います。ど様の低音ボイスもいいですね♡
おい、こらあ!
쪽수는 맞춰야 되지 않냐?
(数はそろえるもんじゃないの?)
스윙키즈
普段から目をつけられていたギスが、アメリカ兵グループに襲われそうになるところ、パンネ率いるダンスチームメンバーが助太刀に現れるシーン。パンネがアメリカ兵に向かって一言!1対4なんてセコいことしてないで、頭数そろえよーや!という意味です。
パンネは女の子ながら、こんな男しかいない世界でも堂々としていて、言いたいこともはっきり言える気の強い人なのです。男でも女でもなかなか主張できない時代だからこそ余計に、そんな人柄が光ります。この一言も男勝りでかっこいい!
いつも生意気しているギスは、普段からアメリカ兵グループと対立しており、些細なことから大きなことまで、争いが絶えないのですが、そんな彼らとの関係もストーリーが進むにつれ変化していきます。そんな過程にもぜひ注目してほしいです。
~야 되다は、「~しなければならない」という意味です。맞추다は、主に「合わせる」という意味で物理的に物と物を”合わせる”という意味もそうですが、意見や数など見えないものを”合わせる”という意味もあります。