韓国語の発音は、日本語にない発音がいっぱいで、ただでさえ難しい!!初心者の頃は通じないことも多く、やる気や自信がなくなっちゃいますよね。今回はそんな日本人にとって難しい韓国語の発音を、独学でも上達させていくための練習方法を解説したいと思います!
そもそも韓国語の発音はなぜ難しい?
練習方法の前に、韓国語の発音はなぜこんなに難しいのかを知っておきましょう。簡単にいうと、韓国語の発音は日本語にない発音がいっぱいあるからです。
日本語の発音は常に母音で終わりますが、韓国語はパッチムという子音で終わる言葉がたくさんあります。この子音の発音は、日本語には「ん」を除いて一つもないので、聞き取ることも自らが発音することもすごく難しいのです。日常で全く聞かない音だからです。
ちなみに英語も子音で終わる発音が多いです。日本人が英語の発音が下手だったりするのは、これも大きな理由。対して韓国人は、母語で子音の発音を日常的に使っているので、日本人より英語の発音が上手だったりしますよね。これは、母語の特性の違いが大きいのです。
以上の理由をもってすると、日本の言葉(ひらがなやカタカナ)で、発音表記をしてはいけないのです。というよりも、正確な発音表記はできません。特に初めの頃はハングルの読み方を覚えきれず、カタカナでルビを振りたくなってしまいますが、とても危険!!本当は子音で終わる言葉なのに、カタカナでは母音までついてしまうので、間違った発音表記になってしまうのです。
カタカナのルビを読む習慣がつくと、発音がどんどん悪くなっていきます。しかも一度癖がついてしまうと直しにくくなってしまいます。なのでハングルの読みはカタカナで振らない!直接ハングルを読む癖をつけてほしいところですが、難しければ、せめてローマ字で振ることをおすすめします。
とはいえ、거と고など、違いを表記しきれないハングルもいっぱいあります。なので、やっぱりハングルとその発音を早く覚えるに越したことはありません。
発音を良くするための勉強方法は?
韓国語の発音の難しさを理解するということは、上達するためのポイントを理解するということ。その上で、実際に発音を上達させるために何をすればいいのか見ていきましょう。
正しい発音を理解する
まず、自分の口から発する前に、正しい発音を聞くところから始めないといけません。最終的にどう発音するのが正しいのかわかってこそ、練習の意味があります。
とにかく韓国人の韓国語をたくさん聞きましょう。ドラマでもK-POPでもラジオでもリスニングCDでも、とにかく空いている時間は韓国語を聞き続けましょう。韓国語に慣れて、聞き取れる耳を作っていきます。
余裕があるときは、離されてるハングルを見ながら音声を聞くのが一番いいです!“この言葉・ハングルはこの発音”というように、単語やフレーズのハングルとその発音をリンクさせられる勉強です。
- K-POPを聞きながら歌詞を読む
- 教材のリスニングCDを聞きながらテキストを読む
- 韓国映画やドラマを韓国語字幕で見る
- V LIVEや韓国語字幕で見る
初心者の方は、教材やK-POPを使うといいと思います。特にK-POPは楽しいし、曲もたくさんあるし、初心者にはおすすめです。この勉強をするときは、知らない単語をいちいち調べなくてOK。知っている単語が聞き取れるかがもっと大事です。よくわからないところは流していいので、①自分が知っている言葉を正確に聞き取ること、②知っている単語だけど発音が曖昧だった単語の発音を理解すること に努めましょう。
映像都合のスピードで少しでも字幕が読めるようになったら、韓国ドラマ、映画、バラエティを韓国語字幕で見ることがおすすめ。一番お手軽なのは、V LIVE。全部の動画に韓国語字幕を付けられるし、巻き戻して何回も聞きやすいです。しかも日常会話をたくさん聞けます。早口だったり癖があったりする韓国人の日常会話を聞き取る練習ができます。聞き取れなかったところは何回も聞いたり、完璧に聞き取れるまで同じ動画を何回も見たり、あえていろいろな動画を見ることで様々な人の話し方に触れたり…メリットはいっぱい!新しい単語やイディオム、慣用句なども勉強できますよ◎
とにかくマネをして発声する
ある程度発音について理解できたら、今度は自分の口から発する練習です。一人ではなかなか難しいのが、この発声の練習。機会があればどんどん発話していきたいところです。
- K-POPを歌う
- ドラマなどのフレーズを口に出してみる
残念ながら一人でできることってこれくらいしかないんです。でも、個人的見解では、K-POPを歌うって相当発音の練習に有効みたいです!!私も独学だったので、なかなかこの発音の練習が意識的にできなかったのですが、今では「留学したの?」とか「発音が韓国人みたい」と韓国人から言ってもらえるくらいになれたんです!かといって、発音を意識して練習したことなんてなかったんです。
私はとにかくK-POPが大好きだったんで、アイドルみたいに歌詞を見なくても歌えるようになりたくて、そればっかり練習していました。ハングルもそこそこに、同じような発音で歌えるように頑張ってました。感情を入れる余裕ができるくらいに。笑 これが本当によかったみたいです。韓国語の発音は口語になると、ハングル通りじゃないこともしばしばなのですが、「アイドルと同じ」を意識することで、自然とそんな発音の仕方を学べたみたいです。
自分で歌うとき意識したいのは、正しい音もですが、歌詞のハングルです。似たような発音でも、違うスペルというのはよくあること。ちゃんと歌詞のハングルや、発音の違いも意識しながら歌う練習をすると、発音は本当によくなりますし、発音の原理も理解できます。
たかがK-POP、されどK-POP!なにそれ、バカみたいって思うかもしれませんが、だまされたと思ってぜひ試してほしいです!!私が証明です!!笑笑
カラオケで発音を鍛える
ということでK-POPがだんだん歌えるようになってきたら、カラオケでもぜひ歌ってみてください!韓国語でカラオケができるって、意外と韓国語能力が高い証拠なんです!
- 曲のスピードに合わせてハングルの歌詞を読む
- 早かろうがラップだろうが正しく発音する
- 歌詞の意味を理解している
- 歌として成り立っている
これが日本語の曲であれば、意識しなくても全部すらすらできますよね。これが韓国語になるとどうでしょう!!流れるようなハングルを読むのだって難しいですよね!K-POPを何食わぬ顔でちゃんと歌えるって、韓国語をちゃんと勉強していないとできないことなんです!
この4つが何食わぬ顔でこなせることをゴールとして、楽しみながらK-POPを歌えるようにひたすら練習しましょう!もちろん原曲のアイドルの発音を意識しながら!K-POPをちゃんと歌えるようになったとき、あなたの発音は相当良くなっていますよ!!
通じる発音のために特に意識すべきポイントは?
韓国語を話すとき、日本人が特によくわからなくなるポイントがあります。ちゃんとポイントを意識して聞き分ける努力をすれば、言葉で説明できなくても、自分の感覚で身についていきます。K-POPもただ流し聞くだけでなく、時には、発音の違いを注意深く聞いてみて下さい!
日本語にない発音の使い分けはおおげさに
激音である타や카、カタカナでは同じなのに複数ある母音오어우、「ん」であるパッチムㅁㄴㅇなど、日本語にはない発音の使い分けが結構ありますが、これらを聞き取ってもらいやすくするポイントは、おおげさな使い分けです。激音は息をしっかり吐く、口の動きは大きく、開けるなら開ける、閉じるなら閉じる、など、口が疲れるくらい、おおげさに動かすことで、その違いをしっかり表現できます。
日本語は比較的、口を動かさなくても発音しやすい言語なので、韓国語のように大きな口の動きによって発音し分ける発声を無意識でしにくいのです。日本語のようにあまり口を動かさないで発音するから聞き間違えられて通じないのです。
この大げさな口の動きは、慣れるまでは意識しないとできません。しかし、これをちゃんとやっているのといないのでは、相手に伝わる率が圧倒的に違います。初めはちょっと恥ずかしいような気もしますが、ぜひ強く意識してほしいポイントです。
細かい発音の解説はこちらで詳しく紹介しています↓↓
単語ではなく文章で話す
冒頭で説明した通り、韓国語の単語には子音(パッチム)で終わる言葉がたくさんあります。このパッチムで終わる単語を発音して正しく理解してもらうのは、韓国語初心者にとってはかなりハードルが高かったりします。
なので、通じやすいポイントは、単語だけで発話するのではなく、文章で発話すること。例えば、「家です。」と言いたいとき、「집」だけでも通じるはずですが、パッチムで終わる言葉なので、ㅂをちゃんと発音しないと、지だか짐だか짓だかわからねえ!と思われることもあるわけです。
なので「집이요.」と発話すれば、初心者でも圧倒的に発音しやすいし、下手な発音でも韓国人は집であることがわかりやすいのです。これは極端な例ですが、単語だけバラバラ話すのは発音難易度が高いので、助詞や語尾などをつけることによって初心者でも伝わりやすい発音になります。 사울 역 어디에요. (ソウル駅どこですか。)よりは、사울 역은 어디에요.(ソウル駅はどこですか。)の方が、発音しやすいですよね。
鼻音や流音はなるべくしてそうなった
학문 (学問) → 항문、있는 (ある) → 인는 となる鼻音や、관리 (管理) → 괄리 となる流音は、決まりを覚えるのが難しいよ…と思うかもしれません。しかし、これらは一文字一文字をちゃんとした口の形で発音しながらも、会話としてのスピードを維持させようとすると、どうしたってそうなってしまうものなのです。
なので法則を覚えよう!覚えよう!というよりは、原理を理解すること。例えば학문。「학」を発音すると、ㄱの音で喉を締めますよね。で、そのまま「문」を発音しようとしてみてください。そうするとㄱの本来の音である「k」の音が出せないんです。このフローを意識しながら、학문と発音しようとすると、ㄱはngの発音になってしまいます。”hakmun”がハングルに対する正しいフリガナですが、この通り「k」を発音することは必然的に難しいのです。
これは있는も관리も同じ。前にあるパッチムの口の形を維持したまま、次のハングルを発音しようとすると教えられた決まり通りにしか発音できないんです。ある程度、決まりを把握しておくことは役立ちますが、実際の会話では「どんな決まりだったっけ?」なんて思い出している暇なんてないわけです。鼻音や流音は、正しい口の形をして発音できていれば、必然的にそうなります。なのでどちらかというとこの正しい口の形に注力してください。
まとめ:ただ口にするのではなく、違いやポイントを意識して勉強!
発音の練習は一人では合っているのか合っていないのかもよくわからずつらいものです。しかし、ちゃんとお手本となる音源を真似していけば、一人でも発音は上達できます。
ここで意識してほしいのは、お手本の音そのものもそうですが、そのフレーズのハングルや、ハングル一文字一文字の発音です。ただ聞いたことをペロッと真似するだけでなく、「このハングルだからこの発音なんだ」ということを意識して練習することです。そうすることで、細かい発音のルールは、規則として覚えるものではなく、体に染みついて、フレーズが変わっても考えずに自然と発音できるようになっていきます。
とはいえ気負いすぎてもつまらなくなってしまうので、「ま、いっか」ととりあえず進めることも大事。ただドラマやK-POPを通して韓国語音声を聞いているだけでも、十分リスニングや発音の練習になっています。一人ではつまらない勉強だからこそ、楽しめる工夫も大事!なかなか成果を実感できない発音の練習ですが、いざ韓国に行って韓国人に通じたときの喜びは、はかりしれないくらいうれしいものです♡
次の韓国旅行を目標に頑張りましょう!!