今回はBTS(防弾少年団)の6thミニアルバム「MAP OF THE SOUL : PERSONA」の「Boy With Luv (작은 것들을 위한 시)」の歌詞から、韓国語単語を学びたいと思います!よく使う単語や押さえておきたい言葉の使い方をピックアップしました!
「Boy With Luv (작은 것들을 위한 시) 」の歌詞はどんな内容?
「작은 것들을 위한 시」は、「小さいものたちのための詩」という意味ですね。恋愛ではなく、「愛」について歌った歌詞の内容になっているようです。
BTSあるあるではありますが、ファンと自分たちの関係や愛情を歌った感じの内容です。
MVもかっこいいし大好き♡ちなみにタイ人がこのMVを完コピしているのですが、それもめっちゃおもしろいのでオススメ笑(ダンスが上手いとかではなく、完コピしようとする努力がめっちゃ笑えるww)
「Boy With Luv (작은 것들을 위한 시) 」の歌詞から単語や文法を学ぼう
~게 하는지「~させるのか」
~게 하다は、「~させる」という使役の言い回しで、他にも~게 만들다も同じ意味で使われます。
~는지は「~なのか」という疑問を表す言葉です。歌詞のように、文末に持ってくると「~なのか」という疑問の意味になります。
他にも~는지 몰라(~なのかわからない)など、”どっちなのか”ということ自体を表すこともできます。
머리맡「枕元」
머리は「頭」、맡は「-元」など、”近いところ”を表す接尾辞です。「頭の近く」=「枕元」となります。
그때「あのとき」
그は、ちょっと遠いところにあるものや人を指す「その」としてよく使われますが、もう一つの使い方として、共通認識としてある特定の過去の「時」や「物」「人」を指すことができます。
日本語でいうと「あの」にあたり、「あのときこうだった」「あの人を知っているのか」など、今現在のことではなく過去の話、かつ一緒に話している人同士が皆理解できる特定の物事を指す場合に使います。
줬던「くれた」
주다「あげる」+ㅆ(過去形)+ 던(過去完了の連体形)という構造です。
ㅆ(過去形)+ 던(過去完了の連体形)は、過去の出来事で、かつもう完了して終わっていることを指す言葉ですが、加えて回想するようなニュアンスがあります。単に過去の話をしている、というよりは、思い出して懐かしむような雰囲気が含まれています。
내 눈에 널 맞추고 싶어
直訳は「僕の目に君を合わせたい」となります。要は「君を見ていたい」という意味ですが、情緒的に言うなら「僕の瞳に瞳に君を映していたい」というような感じでしょうか。
맞추다は本来「物理的に物が合わさる」という感じの意味があります。このように特にK-POPの歌詞では、直接的に日本語訳してしまうと、気持ち悪いような言葉遣いが出てきます。
こういうのは歌詞だからゆえ、ともいえるので、本質的な意味は何かをくみ取り意訳でとらえることで問題ないと思います。
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함께하고 싶어「一緒に過ごしたい」
함께は「一緒に、共に」という副詞としてよく使われますが、함께하다という動詞になることもできます。
動詞になると「共にする」というような意味になりますが、とにかく何でも一緒にやることを表します。明確な行動が示されていない場合も多く、そのときは「一緒に過ごす」とか「一緒に生きる」とか、とにかく何でも「一緒にやる」という感じの意味になります。
日本語ではなかなかぴったりくる気持ちいい訳がない言葉でもありますね。
알게 된 이후「知ってから」
알다「知る」+~게 되다「~することになる」+ㄴ(過去の連体形)+이후「以降」という構造です。
これは、結構よく使われる構文で、ややこしく言ってますが「知ってから(それ以降)」という意味になります。
人と知り合うことを、よくこの알게 되다と言うことがあります。ニュアンス的に、外的な要因で(紹介されたとか、運命的にとか、何でもいいんですが)知り合うことになった、という感じを言いたいものだと思われます。
情緒的に「知り合った」「出会った」ということを言いたいときに使われる表現です。
온통「すべて、まるごと」
온は「全体」を意味する接頭辞であり、他にも온몸「全身」や온세상「全世界」というような使い方もあります。
다や전부も「全て、全部」という意味がありますよね。何が違うのかというと、온통もほうが「まるごと」感が強いです。”あるものは例外なく、一つ残らず全部まるっと”という感じです。
~지 않게 만들다「~ではなくさせる」
最初に出てきた、~게 하다「~させる」と同じような使役の言い回しです。~지 않다をつけることで否定の使役にすることもできます。
~게 하다と~게 만들다は、基本的に意味合いはほとんど同じですが、この歌詞のように「特定の状況を作った」とか「特定の感情にさせられた」という感じのシチュエーションで~게 만들다が使われることが多いようです。
~게 하다は、人の行動などに使われることが多いですね。
~라는 ○○「~という○○」
~라는は라고 하는の略で、「~だという」「~という」という意味です。歌詞のように具体的比喩や例を出して例えるときに使う言葉です。
툭 까놓고 말할게
툭は色々な状況を表す擬態語ですが、イメージとして軽く破裂したり、ふくれたり、ぶつかったりというようなニュアンスがあります。
歌詞でも、大げさに大胆に言う、というよりは静かにぽそっと打ち明けるような感じを表しているのかなと思います。(擬態語はイメージを掴むのが本当に難しい…笑)
까놓다は「打ち明ける、ありのままに話す」という意味で、~ㄹ게は「~するよ」という強めの意思を表す語尾です。
나도 모르게「自分も知らずに」
日本語で言うところの「私も知らない間に」とほぼ同じ意味です。「意図していないのにこうなった」という気持ちを表す言葉です。
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~기도 했어「~することもあった」
~기は動詞を名詞化する言葉です。~도 했어は「~もした」ですが、合わさると「~することもあった」という意味になり、「こんなこともあった」「時にはこうだった」と回想して話すときに使う言い方です。
歌詞では힘이 들어가다「力になる」が前に来ていますが、もちろん何でもOKです。
~달라「~させてくれ」
この言い方は日常会話でも本当によく使う表現です。「誰かがが誰かにお願いしている」状況を伝えるときに使う表現です。달라다「「~くれと頼む、言う」という動詞です。軽くお願いするというよりは、強めのお願いだったり懇願しているようなニュアンスがある言葉です。
~달라고.「~してくれってば(そう言ってんじゃん)」という感じで、自分の要求を伝えることもできますし、~달라고 했어?「(AがBに)~してくれって言ってるの?」という感じで他人同士の話の内容を伝えたりもできる言葉です。
깨닫다「悟る、わかるようになる」
「悟る」というと、無心になっているような雰囲気がありますね笑 というよりは、「(わかっていなかったことが)今になってようやくわかった」とか「自覚できるようになった」という感じの意味で使われます。
알다よりもさらに「深く本質的に物事を悟って理解した」という意味で、ちょっと深みや重みを感じる言葉でもあります。
다짐하다「決心する、決意する」
これも結構強い「決意」の意味を表す言葉です。결심하다「決心する」も結構よく使われる決意の言葉ですが、それよりももっと強い決意が感じられる言葉です。
もはや「誓う」というような雰囲気もあるほど、かなり強めの意思を表すときに使います。
注目の歌詞
높아버린 sky 커져버린 hall
때론 도망치게 해달라며 기도했어
(高くなってしまった空 大きくなってしまったホール
時には逃げさせてくれと祈った)
BTSが人気になるにつれ、コンサートする会場が大きくなっていき、自分たちへのプレッシャーも大きくなって、逃げ出したくなるような気分がある、と良いたいのでしょう。
これに限らず、こんな感じのことはよく曲の中で言っていますよね。人気に比例してもちろんつらいことも多いでしょうけど、曲を通じてまざまざと表現するアイドルも珍しい…
こういうところがBTSの歌詞で結構好きである反面、心配というか不安に感じるような気もします。笑
니가 준 이카루스의 날개로
태양이 아닌 너에게로
(君が暮れたイカロスの翼で
太陽ではない君の元へ)
「イカロスの翼」という故事成語があります。
アポロドーロス「ギリシャ神話」などに見える物語から。迷宮に閉じ込められた人間、イカロスは、父が作った人工の翼をつけて飛び立ち、迷宮を脱出します。ところが、夢中になって舞い上がっているうちに、あまり高く飛んではいけないという父の戒めを忘れてしまいました。その結果、太陽の熱によって糊が溶けて翼が壊れてしまい、そのまま海に墜落して死んでしまったということです。
コトバンク
この通り、翼をもらったのはいいものの太陽の熱によって翼を失ってしまうから、「太陽ではない君」ということなのですね。(よくわかった!笑)
この故事成語にどこまで何をなぞらえているのかはよくわかりませんが、短絡的な解釈はこんな感じかと。
BTSの歌詞は本当に難し~!!笑
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