K-POPでは、本当にいろいろな副詞がよく使われています。しかも同じようなものがたくさん出てきます。しかも、日常でもかなりよく使える言葉ばっかり。
表現の幅を広げてくれる副詞、活用がないので覚えやすい副詞、ぜひ日常会話に生かすべく、歌詞を使ってたくさん覚えていきたいですね!
ということで、今回は日常会話でもめちゃめちゃ使える頻出副詞について紹介していきます!!
더「もっと、さらに」
歌詞でとってもよく出てくるし、日常会話でも相当頻繁に使う言葉です。簡単に言うと日本語の「もっと」であり、同じような感覚で使えます。
좀 더で「もう少し」、더 이상で「これ以上」など、他の言葉を合わさったイディオムもよく使われます。また더をさらに強調した言葉として、더욱という言葉もあります。日本語で「もっと」を強調する言葉というのが明確にないように思うので、訳は難しいのですが、더より強い言葉として一緒に覚えておきましょう。
절대(로)「絶対に」
漢字語「絶対」です。절대自体は、名詞ですが、日本語同様副詞的に使って問題ありません。助詞の로を付けて、절대로と言うこともあります。感覚的にですが、절대로の方が強調のようなニュアンスがあるような気がします。
日本語の「絶対、絶対に」と同じような感覚で、日常的にも頻繁に使われます。
같이「一緒に」
元々は、같다「同じである」の副詞形です。なので「同じように」という意味もありますが、“行動などを同じくする”というニュアンスの「一緒に」という意味で使われることがとても多いです。
でも実際は、「同じ」という言葉の意味があるので、それはしっかりとおさえておきましょう。같다は、この副詞だけでなく、動詞でも形を変えて頻繁に使われる単語の一つです。辞書の訳だけ見ると、なんだか同じ単語じゃないように思えてくるのですが、基本の「同じだ」という意味が派生しているだけなので、この単語が持つ本来の意味は意識しておきたほうがいろいろ理解しやすくなります!
함께「一緒に、共に」
一見、같이と同じ意味のように感じられますが、함께はどちらかというと「共にする」という意味が같이よりも強い言葉です。같이は「同じことをする=一緒に」、함께は「同じ時間を共にする=一緒に」というようなニュアンスです。
なので、「一緒に行こう」のような一瞬の行動を一緒にするというよりは、「共に生きていく」や「これまで共に過ごしてきた」のように、長い時間を一緒に分かち合って過ごすという意味の「一緒に」なわけです。
また、함께 하다と言う言い方もあり、これがまさに「共にする、一緒に過ごす」という意味です。日本語で表すとなんだか堅苦しく気持ち悪いのですが、要は男女交際としても友達や仲間、家族としても何でもいいのですが、「同じ協同体として過ごす」という意味です。なので、このベースの意味を踏まえた上で、場面によって訳はナチュラルに変えてもいいのかなと。
자꾸(만)「しきりに、何度も」
자꾸を強調すると자꾸만となります。「何度も」の強調というと日本語が難しくなるので、強調した言葉だということだけわかっておけばいいかと。
「しきりに、ひたすら、何度も」などとにかく“回数的に何度も”という意味です。歌詞では、「何度も君が思い出される」のような意味でよく使われますが、日常会話では、「何度も何度もうざいわ」と、面倒な意味で使われることも多いです。
■자꾸 왜 이래.(何度もなんなの?)
※何度も何度もちょっかい出されたときなどに使う決まり文句
■자꾸 전화가 와.(何度も電話が来るのよね。)
조금씩「少しづつ」
조금は「少し」、씩は「~ずつ」、合わせて「少しづつ」です。씩は、これに限らず、「하나씩(一つずつ)」や「한 발씩(一歩ずつ)」などいろいろな言葉と合わさって使うこともできます。
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다시「もう一度」
다시だけで「もう一度、再度」という意味を持っているので、これだけで使うことも普通ですが、또 다시(またもう一度)や다시 한번(もう一度)など、他の似たような単語と合わさって使うことも多い言葉です。또 다시や다시 한번となったところで、意味はほとんど変わらないのですが、話し手の気持ち的に意味合いを強めたいときなんかに言うのでしょうか。「もう一回言ってくれますか?」など初心者でも使いやすい言葉です。
이제「今、もう」
K-POPあるある単語上位に入る頻出用語!笑 「今」という意味ではあるのですが、訳としても感覚としても「もう」というニュアンスが近いので名詞ながら副詞として紹介します。
「今」という意味でいえば、지금という言葉も存在します。지금は“まさに今この瞬間”というニュアンスが強いのに対し、이제は、“今しがた全般”という感じ。そして話し手の気持ちが乗っかりやすく、含みのある言葉かなと。
※ここまできたけどもう無理ですよ…なニュアンス
■이제 왔니?(今来たの?)
※今来たなんて遅いよ!なニュアンス
といったように、話し手のしゃべり方によりますが、単なる「今」というだけでなく、もっと感情が含まれている感じですよね。これを지금に変えると
「今この瞬間に別れましょう。(明日でもなく明後日でも今この瞬間にそうしたい)」
「今来たの?(さっきでもなく、一時間前でもなく、まさに今に来たのねと思っただけ)」
と、ちょっとニュアンスが変わるわけです。このぼやぼやした感じが이제の特徴です。이제는や이젠と言うこともできますが、ほとんど同じような意味です。이제+~는(~は)です。
이제야「今になって、やっと」
~야は「~してこそ」という意味の言葉で、これだけでなくいろいろな文法で使われる便利な言葉ではありますが、ここでは이제と合わさった副詞として紹介します。前述の이제「今、もう」にくっつくと、「今になってこそ、やっと」という意味になります。
歌詞でも日常でも「今になってやっとわかったよ」のような反省のシチュエーション、またはそれを責めるときに使われています。
■이제야 알았니?(やっとわかったの?)
너무「とても」
韓国語では程度を表す副詞が結構たくさん存在するのですが、中でもK-POP歌詞によく出てくる、かつ日常でもあまりよく考えないでも使える言葉です。
このページでは紹介していないのですが、程度を表す副詞はたくさんあるため、何がどう違うの?と思うところですが、日本語で「とても、超、めっちゃ」と言いたいときは너무を使っておけば、とりあえず何の問題もありません。例えばこれしか知らなくても自分の言いたいことには何の支障もありません。
この言葉自体にフランクだとか丁寧だとかもないので、どんな相手に対しても使えます。また、これを強調する言葉として너무나「あまりにも」という言葉もあります。너무나は、日常よりも歌詞でよく見かけますね、「あまりにも美しすぎて」とか。
■너무 피곤하다.(めっちゃ疲れた。)
■네가 너무나 아름다워서(君があまりにも美しすぎて)
또「また」
同じことを「また」という意味です。다시は結構「もう一回」という感じが強いのですが、또は単純に「また」っていうだけで、“一回”というよりは“何回あったっていい”という感じです。
■또 차였어?(また振られたの?)
これが、다시 만나요.となると「もう一度会いましょう」となり、気軽に「また今度会おう」というよりは、「もう会うことなんてなさそうだったところ、もう一回ぜひ会いましょうよ」という迫った雰囲気が出ちゃうわけです。
이미「もう、すでに」
過去のことをフォーカスした「すでに」の意味で使われます。もう終わったことや、もう戻れなかったことを言いたいときに使われます。
結構マイナスっぽい雰囲気で使われることが多いように思います。「もう手遅れだよ」と諦めたり、悲しんだり、怒ったりするときによく出てくるようです。
■내가 이미 다 준비했어요.(私がもう全部準備しました。)
벌써「もう、すでに」
이미と意味が似ていますが、時間的に벌써の方がまだそんな過ぎていないようなニュアンスがあります。이미は結構完全に完了しちゃっていて、「もうどうにもなりません」っていうような意味で使われますが、벌써は「もうこんな時間だ」とか単に時間の経過だけにフォーカスした感じ。あんまりマイナスな雰囲気もありません。
■벌써 왔어요?(もう来たの?)
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그냥「ただ」
「特に意味もなく、ただ」という意味です。「特に意味や意図なく○○してただけだよ」という意味で使われたり、何かを追求されて答えにくいときに「いや、別に、ちょっと…」みたいな感じで使われることもあります。
■그냥 좀 얘기하고 싶어서.(ただ、ちょっと話したくて)
■왜 그런 거 했어!―아니, 난 그냥…
(どうしてこんなことしたの!)-(違くて、私はただ…)
좀「少し、ちょっと」
조금「少し」の略語で、副詞的に使われます。これが結構幅広く使われる言葉で、日常会話ですごく有用だったりします。「少し」というよりは、日本語の「ちょっと」が感覚的に近いかなと思います。
意味としては、
- 少し…少ない程度
- ちょっと…言いにくいことを遠回しにぼやかす
- ちょっと…あんまり意味なく、語調を整える感じ
が、代表的な使われ方です。
3つ目については、例えば「これちょっと見て」のように、本当に少しだけ見てほしいというよりは、「ねえねえ」的な感覚で意味なく「ちょっと」を使ったりするときが日本語にもあると思いますが、まったく同じ要領です。この使い方は結構日常会話でよくてきます。
■그건 좀…(それはちょっと…(イマイチです))
■물 좀 주세요.(水ください。)
※좀にあまり意味はない
천천히「ゆっくりと」
「ゆっくりと」本当にそれだけ、そのままの意味で、行動やしゃべりをゆっくりに、というときに使います。「ゆっくり話してください。」とか、会話が聞き取れなかったときにも使える表現ですね。
ちなみに、この~히は他にもいろいろありまして、これで終わるものは副詞または副詞形になったものです。
まとめ:副詞は表現の幅が広がる!
ここで紹介した副詞は、どれもK-POPでめちゃめちゃよく聞く表現です。副詞は、時にはなくても話が成り立つときもありますが、ちゃんと使えるようになると、自分の言いたいことを細かいニュアンスを乗せて話すことができるようになるし、表現の幅が広がります。表現の幅が広がるということは、より韓国人っぽい話し方ができるようになるということ!
日常的な副詞はK-POPの中でも十分に勉強できます。確かに日常会話となるともう少し知っておきたい表現はありますが、楽しみながらこれだけボキャブラリーを増やしておけるなんてありがたいかぎり♡笑 ぜひ注目しながら聞いてみてください~!!
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