그렇다と그러다は、似たような意味の言葉で、日常会話で非常によく使われる言葉です。これらの単語から派生したフレーズも多く、韓国語特有の使い方みたいなものもあります。韓国人もよく使う言葉なので、言葉の意味や違いといった基礎から、日常会話の実践的な使い方まで勉強していきましょう!!
그렇다と그러다の意味
基本的な그렇다と그러다の意味から。
●그렇다【形容詞】「そうだ、そのようだ」
●그러다【自動詞】「そうする、そのようにする」
似てはいるんですが、微妙に違いますね。그렇다は、単純に「そう」という意味で、그러다はそれに行動が伴っている感じです。그러다は、그리하다の略語です。
こんなこというのもなんですが、これらの単語はこのままで使われることは本当に少なく、いろいろなフレーズみたいな形で使い方がある程度決まっているので、そのフレーズで覚えておけば問題ないのが現実です。
そもそもの意味はさっくりで大丈夫!(結局だんだん曖昧になってくるので笑)日常会話で使う頻出な使い方を覚えて、どんどん実践的に使っていきましょう!!
그렇다の使い方
그런「そんな」:그렇다+~는
그렇다の連体形です。他の動詞同様に、~는を付けることで、名詞を修飾できます。
■그런 적이 한번도 없었어!(そんなこと一回もなかったよ!)
그렇게「そうやって」:그렇다+~게
그렇다に、「~するように」の意味の~게を付けることで「そうやって、そんなふうに」という意味で、動詞を修飾するときに使えます。
그렇지만「そうだけど」:그렇다+지만
그렇다に、「~だけど」の意味の~지만をつけることで逆接の「そうだけど」という意味になり、接続詞のようにして使えます。
(行く必要ないよ。-そうだけど、本当に大丈夫?)
■그건 그렇지만.(それはそうだけど)
그렇구나「そうなんだ」:그렇다+구나
그렇다に、「~なんだ」という納得・同調の意味の~구나をつけると「そうなんだ」という意味になり、相槌で使えます。
日本人は「へ~」や「そうなんだ~」を日本語でよく使うからか、この그렇구나は、ついつい使ってしまう言葉No.1と言われていますよ笑(私もつい使ってしまう…笑)
この形ではタメ口ですが、これを敬語にすると그렇군요.になります。
(私は留学していましたので。-あ~。そうなんですね。)
그래「そう」:그렇다+어
그렇다をタメ口で終わらせるときには、어をつけます。これで「そう」という意味になり、相槌や返事など、様々な場面で使える便利な言葉に。
그래は本当~によく使われる言葉で、語気や語調によって、「そうよ」「そうだよ!」「そうなの?」「そうなの!?」と相槌、返答から疑問、驚きまで何でも使える便利な言葉!笑
■이거 니꺼야?―어, 그래.(これ君の?-ああ、そう。)
그래도「そうだけど」:그렇다고 해도の略
그렇다고 해도「そうはいっても」を略して、그래도「そうだけど、それでも」として使えます。簡略してはいるものの大体の意味は同じですね。그렇다고 해도の方がなかなか言わないかもしれないです。
また그러다+어도(~しても)も同じく그래도になります。意味は「そうしても」ですが、結局「そうだけど」と同じような意味ですね。
何か前置きの話があった上で、それでも…というような感じで使います。
■그래도 내가 있잖아.(そうだけど、私がいるじゃん。)
그러다の使い方
그럼「それでは」:그러면の略
~면は略されて、ㅁだけになることが多々ありますが、これもその一例です。「それではこうしましょうか」という意味で「じゃあ」みたいな感じでも使えますし、去り際に「それでは(失礼します)。」の意味でもよく使われます。
■그럼 이만 가보겠습니다.(それでは失礼します。)
그러자「そうしよう」:그러다+~자
그러다に「~しよう」の意味の~자をつけると「そうしよう」という意味になり、誘われたときなどに「オッケー!そうしよう!」みたいな感じで使えます。
(今日ごはん一緒に食べよう。-うん、そうしよう。)
그럴리가「そんなはずが」:그러다+ㄹ리가
그러다に「~のはずが」の意味の~ㄹ리가をつけると「そんなはずが」の意味になります。これは本来、그럴리가 없어「そんなはずがない」が正式な形です。日本語でも言いますが、「ない」の部分を省略して「そんなはずが…」という感じで使うこともできるということですね。
韓国語では、그럴리가や그럴리가요で使われることが多く、「そんなはずが…」とぼやかすこともできますが、それだけでも語気によっては「そんなはずがない」というはっきりした意味合いで使われています。
もちろん그럴리가 없어も、同じ意味で使われ、語尾にもよりますが、よりはっきり断言したニュアンスもあります。
(その日、彼はいなかったよ。-そんなはずないのに…)
그러게「そうなんだよ」:그러다+~게
그러다に「~ように」の意味の~게をつけると、なぜだか「そうなんだよ」の意味になります。これはなぜなのかよくわかりませんが、同調のニュアンス「私もそれ知ってた(思ってた)んだけど、本当にそうなのよ」みたいな感じでよく使われます。
これはこういうものとして覚えましょう!一回使っちゃうとかなり便利な言葉です。
(雨が降るらしい。-そうみたいね。)
그러나까「だから」:그러다+~나까
그러다に「~だから」の意味の~나까をつけると「そうだから」、ほとんど「だから」という意味として使われます。ニュアンスとしては、「だから言ったじゃん」のように、前述に何かあった上での「だから」という感じで使われます。
(だから(言ったでしょ)行かなきゃよかったのに。)
그래서「それで」:그러다+~어서
그러다に「~して」の意味の~어서をつけると「それで」の意味になります。「そうして」がもっと直訳な感じですが、日本語でいうところの「それで」として使われます。
「~したあとに」という意味での接続詞や、「そのあとどうなったの?」と話の相槌として使われることが多いですが、「だからなんなの?」の意味での「それで?」としても使います。日本語と同じように、場合によってはちょっとケンカ売るニュアンスもあります。
(昨日あの人に偶然会ったの。-それで?)
■이제 다신 안 볼 거야! ―그래서?헤어지자는 거야?
(もう二度と会わないから!-それで?別れようってこと?)
그럴게「そうするよ」:그러다+~ㄹ게
그러다に「~するよ」の意味の~ㄹ게をつけると「そうするよ」の意味になります。これは他の動詞に付くときと同じような感じなのでわかりやすい使い方ですね。
誰かが言ったことに対して、「そうだね、そうするよ」という受け答えに使われます。
(ごはん用意したから後で食べてね。-うん、そうするよ。)
그럴까「そうかな?」:그러다+~ㄹ까
그러다に「~だろうか」の意味の~ㄹ까をつけると「そうかな?そうだろうか?」の意味になります。本当にそうなのか?という疑問のときに使われます。
テレビなどでは「果たして本当にそうでしょうか?(과연 그럴까요?)」というフレーズをよく聞きます。
(二人付き合ってるんじゃない?-そう?違うと思うけど。)
また同じスペルになってしまう言葉として그렇게 할까?の略があります。これも略すと그럴까になり、「そうしようか?」という意味で使われます。「~しようか?」という誘いに対し、「まあ、いいね、じゃあそうしよっか~」くらいのテンションで使われます。
(今日カラオケ行かない?-うん、そうしようか~?)
まとめ:フレーズとして覚えよう
그러다も基になっている動詞が그렇다なので、微妙に違うとはいえ、フレーズになってしまうとあまり意味の違いにフォーカスしなくてもいいのではと思います。
今回紹介したフレーズは、会話で本当によく使われる表現で、このまま使われます。그렇다なのか그러다なのかは、正直あんまり気にせず、フレーズとして使えるようになれれば会話は問題ありません。あまり深く考えなくてもいいかと。
日本語でも「そう」を使ったいろいろな言い回しをよく使うと思いますが、韓国語でも同じように便利な言葉です。ここで紹介したフレーズ以外も、様々な語尾や接続語尾と使うことができるので、汎用性の高い言葉です。ドラマでもよく出てくる表現なので、ぜひ意識して聞いてみてほしいです!