これから韓国語を勉強しようとしている人や、勉強を始めたばかりの人は、独学でも十分に話せるようになるのか、つまりペラペラになれるのか、と不安を感じている人も多いのでは?
韓国語は趣味だし、いきなり何万もかけるのはちょっとな~
できれば独学でも話せるようにされればいいけど、やっぱ無理?
大丈夫です!私は全部独学ですが、ある程度話せるようになりました。ペラペラです!とは言えないかもですが、普通の会話は問題なくできます。
韓国語オール独学の私が、独学のコツやペラペラになるために意識すべきことをまとめました!
韓国語「ペラペラ」の定義
「ペラペラ」の定義について考えてみましょう。ふわっとした概念ですが、ここでは以下のことができる状態を「ペラペラ」と考えたいと思います。
一旦、例えば旅行したり生活したりするのに、おおかた支障がない程度を「ペラペラ」と定義してみます。
もっと上級はありますが、これ以上となると仕事をしたり、通訳などの専門家になったりといった状態になり、限られた人が目指す世界かなと思いますので、ここでは、上記の状態を「ペラペラ」として、話を進めていきたいと思います!
韓国語は独学でもペラペラに話せる?
以上の定義を照らし合わせると、韓国語は独学でもペラペラに話せるようになります!私は独学で勉強を進めてきましたが、この「ペラペラ」の状態に当てはまるからです。
韓国語は、日本人にとって比較的習得が簡単な言語と言われており、習得までに約1,000時間かかると言われています。
また韓国語は、日本語に似ている部分も多く、日本人にとって勉強しやすい言語です。理由としては、
- 語順がほとんど同じ
- 文法が似ている
- 漢字が基になっている単語が多い
- 似ている慣用句が多い
言語としての共通点が多いのです。
しかし、もちろん語学として難しく感じる点もそこそこにありますし、独学だと自分を律して勉強を続けなければならなかったり、評価や助言をしてくれる人がいなかったりするので、その点も課題です。
でも、しっかり効果的な勉強を継続できれば、韓国語は独学でも十分習得ができます。
韓国語をペラペラになるまでの独学期間
どれくらい勉強すれば、ペラペラになれる??
勉強を始めたものの、どれくらい続ければ上手になれるんだ!とやきもきしている人も多いはず。
またこれから勉強する人も、理想形になるまでにどれくらいかかるのか心づもりをしておきたいところですよね!
私の経験や周りの様子を参考に、独学で韓国語を習得するために必要な期間を考えてみました!
◆韓国語習得までにかかる期間については、以下の記事でも詳しく解説しています!気になる人はチェック!
猛勉強したら1~2年
比較的日本人が習得しやすい言語と言われている韓国語ですが、習得までには1,000時間程度必要と言われています。
これを毎日の勉強時間をベースに計算してみるとこうなります。
■1日2時間・毎日勉強したら…週14時間・月60時間
→1,000時間÷60時間/月=約17カ月 習得までには約1年半
■1日1時間・毎日勉強したら…週7時間・月28時間
→1,000時間÷28時間/月=約36か月 習得までには約3年
毎日2時間勉強できれば、1年半で1,000時間程度になるため、理屈上は習得できると言えます。
しかし、大体の人は仕事や学校など、韓国語以外のことと両立している人が多いと思います。
そんな中で、毎日2時間は結構大変!これは猛勉強に入ると思います。ちょっとバッファーを設けたとして、この猛勉強ペースなら1年~2年くらいかかるかと思われます。
マイペースに勉強したら2~3年
でも実際は日常が忙しく、まったく勉強できない日が続いてしまう人も多いのでは?
平日は15分~30分程度、週末や休みなど時間のある日に1~2時間程度勉強できる、といった具合の人が多いと思います。
そうなると理屈上、2~3年はかかることになります。毎日1日1時間勉強したとしても、3年かかる計算です。
自分に無理のないペースで勉強を続けたとしたら、2~3年、あるいはそれ以上かかるでしょう。
そんなかかるの~⁉途中で挫折しそう~~!!
でもがっかりしないでほしいのは、ペラペラになるまでの期間がこれくらい、ということです。
勉強をしっかり続けていれば、半年~1年くらいで簡単な会話はできるようになれるし、2年くらいでいろいろな雑談もできるようになるはずです。
その過程の中で、上達を感じられる瞬間はたくさんあるので、ペラペラを目指してぜひ勉強を続けてほしいです!
韓国語をペラペラに話せるための勉強法
ペラペラになるために具体的な勉強法が知りたいですよね!ここからは、ペラペラを最短で目指せる勉強法を紹介します!
「韓国人らしい自然な言葉遣い」と「韓国人と会話すること」を1番に目指して、勉強してきた私の経験から、効果的だった勉強法を抜粋して紹介します^^
①文法や表現を学ぶ
会話ができるようになるために必要なのは、文法です。単語をたくさん勉強している人も多いですが、「会話」という点では、幅広い表現力をつけるためにも、文法の方が重要です。
このあたりの文法をマスターすれば、かなり話しやすくなります。文法だけを勉強することはなく、基本的には例文をベースに勉強するはずなので、単語はその都度出てきたものをまず覚える流れでOK。
話の骨組みとなる文法をしっかりマスターしておけば、言いたいことを事細かに正確に伝えられるようになります。
①+α リスニングを強化する
会話をする際、自分の言いたいことを言える力も重要ですが、相手の話を理解できなければ、話は成り立ちません。スピーキングとあわせて、リスニングも強化しておきましょう。
基礎的なリスニング力を上げるためには、
などがおすすめ。”聞きながら読む”練習とは、韓国語音声を聞きながら、そのハングルを読むこと。
韓国ドラマを見ながら韓国語字幕を見たり、K-POPを聞きながら歌詞を読むなどの方法があります。
”聞きながら読む”練習をすると、発音変化などが起こっている単語もわかりやすく、音でフレーズや単語を覚える良い練習になります。
また韓国語のスピーキングスピードは以下のように、より実践的になります。
- リスニング問題
- 韓国ドラマ
- 韓国ニュース
- 韓国バラエティやラジオ
1から順に、より実践的になり、バラエティやラジオが一番、普段の韓国人の話すスピードや話し方に近い状態です。
実践的な韓国人の会話スピードに慣れていくためには、韓国バラエティやラジオなどをたくさん聞いておくとのがおすすめです。
②ドラマなどでよく使われるフレーズを学ぶ
スピーキングを上達するためには、1から自分で文章を考えるのではなく、型となる文法や構文をストックしておくことが重要です。
1から自分で文章を考えるのはとても難しいだけでなく、日本人的な文章になりがち。素人感丸出しな言葉遣いになり、最悪の場合、言いたいことが伝わらなかったり、誤解されたりすることもあります。
韓国人としても、聞きなれた言葉遣いや文法でなければ、よくわからないということです。
なので、韓国ドラマやバラエティなど、実際に韓国人が自由に話している状態で、欲出てくるフレーズを集めておくことが有効です。
頻出するフレーズや文法、語尾などをベースに、状況に合わせて適した型を引っ張り出してきて、単語だけ変えれば、韓国人らしい自然な言葉遣いで発話ができるようになります。
③普段から韓国語で独り言を考える
一人でもスピーキングの練習ができます!それは、韓国語で独り言!
普段から自分の思ったことを「韓国語で何て言うのかな?」と考える習慣をつけましょう。実際に言葉にできなければ、何が足りないのか、そこでもわかるはずです。
時間があるときは、その”言いたいこと”を表現するために、必要な文法や単語を調べてみましょう。
自分の思ったこと以外でも、暇なときに脳内で、状況や相手を想定して、会話内容を韓国語で考えてみるのもおすすめ。
実際に韓国語で話すときは、「韓国語で何て言うのかな?」と考えている時間はほとんどありません。理想形としては、思ったことがそのまま韓国語で出てくる、という状態。
これになるためには、練習を重ねる必要がありますが、独学では相手がいる状況はそう多くはないでしょう。一人の間でも、自分で考えて話す練習は十分できるので、ぜひやってみてください!
④韓国人と会話できる機会を作る
一人でスピーキングの練習ができるといっても、韓国人相手に会話する実践に勝るものはありません。
できる限り韓国人と話す機会を設けるよう、努力してみましょう。高額な韓国語教室に入らなくても、意外と安価な価格で、韓国人と交流できる機会があります。
方法 | 予算 | 特徴 |
---|---|---|
アプリ「Hello Talk」 | 無料(一部有料) | 韓国人とテキスト・電話で交流できる |
アプリ「Maum」 | 無料(一部有料) | 韓国人と電話で交流できる |
近隣の日韓交流会 | 1回500~1,000円程度 | 実際に韓国人と会って話せる |
スキルマーケット | 1回3,000円~5,000円程度 | 安価でフリーの先生に教えてもらえる |
オンライン韓国語教室 | 月10,000円程度 | 通いよりは安く先生に教えてもらえる |
通い韓国語教室 | 月20,000~30,000円程度 | 実際に会って先生に教えてもらえる |
韓国旅行 | 2泊3日50,000~70,000円程度 | どこに行っても韓国語 |
お金をかけたくないなら、無料で利用できるアプリがおすすめ!不特定多数の相手ではありますが、とっかかりとしては、お試ししやすいです。
自分の韓国語に不安があり、先生に教えてもらいたいなら、韓国語教室。最近ではココナラなどのスキルマーケットでもフリーの韓国人の先生に教えてもらえます。
韓国語教室の費用を安く抑えたいなら、オンラインで。通いに比べてかなり安くなるでしょう。
韓国旅行も立派な機会!行く機会があるなら、できるだけ韓国語を話すようにして実践練習を重ねましょう!
韓国語を独学でペラペラに話すためのポイント
独学でペラペラに話せるようになるためには、ただ勉強していたらダメ!特に会話にフォーカスした勉強に注力しなければ、どんなに時間をかけてもペラペラにはなれません。
ペラペラに向けた勉強法のコツを紹介します!
「会話」にフォーカスした勉強を意識する
日本人は、特に「書き」の勉強に注力する人が多く、リスニングやスピーキングが後回しになりがち。
独学では、ただでさえリスニングやスピーキングがあまりできない環境なので、強い意識を持って注力しなければなりません!
しかもリスニングやスピーキングは、どれくらい時間をかけたかがモロにスキルに直結します。つまり、やらなければやらない程、1mmも上達できないということなんです…
目指す姿は、ペラペラに韓国語を話す事ですよね?「話す」ためには、何をしなければならないのかを、常に考えて勉強を進めましょう。
発話する文章を極力自作しない
特に初めのうちは、自分で文章を作ると失敗しまくります。特に韓国語単語をそのまま日本語訳で覚えている人は要注意。
韓国語は、日本語の文章をそのまま置き換えていけば、文章が完成するとも言われますが、厳密に言うとそうでもありません。
そのまま置き換えてしまうと、不自然な言い回しになったり、適さない単語を選んでしまうこともあります。
韓国人に馴染みのない文章は、韓国人もよく理解できません。韓国人が使う文章や言葉遣いを真似すれば、相手にも伝わりやすい文章が作れます。
普段から、このあたりをチェックしてみると、言葉遣いが韓国人っぽくなれます。
例えば、日本語で「恥ずかしい」と一言で言っても、韓国語では수줍다、창피하다、부끄럽다などがあります。
これらの単語の違いをわかっていないと、自分の気持ちや状況に合った言葉を選べないですよね?
間違った単語を選んでもなんとなく伝わりますが、素人感が出てしまいますし、最悪の場合、誤解されてしまうことも。
このように수줍다=「恥ずかしい」で覚えていると、こういう弊害が起こります。単語も訳だけでなく、ニュアンスの違いやイメージを理解しておく必要があります。
言葉だけで覚えるのは難しいので、ドラマなど使用されているシーンを通して勉強するのがおすすめです。
韓国人を丸ままマネして発音を向上
発音の向上は、独学であっても教えてもらっても難しいポイント…
でもでもコツは超簡単!韓国人の発音を聞いたままマネすることなんです!発音はもちろん、間の取り方やイントネーションなんかも全部です。
これに加えて、発音の原理を守るとさらに良くなります◎
特に韓国語は、日本人から見ると見たような発音が多く、発音し分けるのがとっても難しい!しっかり分けるためには、どんな口の動きをしているのか、息をどれくらい出すのかなどを理解しておく必要があります。
そんな発音の原理を理解したら、あとは発音の仕方を意識しながら徹底的に韓国人を真似るだけ!シャドーイングなんかも良い練習になるでしょう。
また一番大事なのは、おおげさくらいに口を動かすこと!日本語は口先だけで話せちゃう言語なので、口を大きく開けたり、語気を強くしたりという口使いに慣れていません。
日本語とはまったく違う口の動かし方をするので、そこも理解しておきましょう。「おおげさ?」と思うくらいが、韓国人の普通です。
韓国人と話す勇気を養う機会を作る
外国語で話すのに慣れるまでは、話す勇気が一番大事だったりします。
「伝わらなかったらどうしよう」「間違えたら恥ずかしい」という気持ちが先立っちゃって、なかなか自分から発話できないんですね。
この話す勇気を養うには、実践練習を積むことが一番!韓国人相手に韓国語で話してみて、自分の話がちゃんと伝わる・相手の言っていることが理解できる、という成功体験を積み重ねるしかないんです。
このうまくいった経験を一定に積めるまでは、しばらく勇気が必要になるでしょう。(もちろん、全然臆することなく話せる人もいるかもですが。)
ついつい不安になって、話すことが怖くなっちゃう人ほど、実戦経験を積むよう頑張りましょう!
初めは安心感のある語学教室の先生や日本語ができる韓国人とかでも、もちろんOK!とにかく韓国語を話すことに慣れるために、積極的に自分から機会を作っていきましょう!
ペラペラになれない!韓国語の独学者がやりがちなミス
これまで韓国語学習者さんたちと、交流しながら、よくありがちな思考や勉強方法のミスを紹介しておきます。
これが必ずしもダメだということではないのですが、こと「会話」においてはもったいない考え方だなと感じますので、共有したいと思います!
単語をひたすら覚える
韓国語独学者の方で「単語を勉強したほうがいいですか?」という質問をよく受けます。結論から言うと、単語は後回しで問題ありません。
というよりも、その他の勉強をしていると自ずと新しい単語にどんどん出会えます。
それらすべてをしっかり覚えて使えるようになることすら大変なのに、使うか使わないかよくわからない単語をひたすら書いて覚えるなんて、時間がもったいなさすぎます…!
単語は、様々な勉強を通していくらでも学べるので、リスニングや文法をまずは重視しながら勉強をおこなうべきだと考えます!
それにひたすら書いたり読んだりしてなんとか覚えた単語よりも、実際の会話や大好きなドラマの中で出てきて「ん?」と思った単語の方がよっぽど定着しやすいのです。
なので、「単語だ単語だ!」という勉強法はあまり効率的ではありません。単語だけを勉強する時間は不要であり、その他の様々な勉強を通して、ストックしていくことで問題ありません。
リスニングやスピーキングを後回しにする
日本人はどうしても、筆記的な勉強を好んだり優先したりする傾向が強く、会話のための勉強がおざなりになりがちです。
本来皆さんが成りたい姿は、「韓国語で会話できる人」であり、「韓国語で読み書きできる人」ではないはずです。
検定で上級が取れれば、会話ができるようになれるわけではありません。韓国語で会話できるようになるためには、会話にフォーカスした勉強が必要です。
ほっといていても日本人は筆記的な勉強を優先しがち。会話を意識した勉強に取り組むよう、しっかりと自分で強く意識しながら勉強を進めるようにしましょう。
「まだそこまで実力がないから…」と後回しにすればするほど、ペラペラになれるまでに時間がかかります!初めから会話を意識しながら何ができるのか考えて勉強を進めておくべきです。
筆記や資格勉強を頑張る
前項に通じることでもありますが、筆記的な勉強や資格の勉強ばかりに偏らないように注意しましょう。韓国語会話には、リスニング・発音・スピーキングが重要です。
リスニングやスピーキングは、1人で勉強することも難しく、成果が出ているのかわからない場合も多いため、「これでいいの?」という気持ちになりがちです。
しかし、1人でもこういった勉強を続けておかないと、独学では話せるようになれません。
モチベーションの維持としても、定期的に韓国人と会話する機会を作ることは重要です。慣れないうちは緊張してしまったり、躊躇してしまったりするかもしれませんが、その先には必ず大きな成果があります!
1人で完結しやすい勉強ばかりでなく、韓国人の方と交流することは、今できることを自認できる機会でもあり、さらなるやる気にも繋がります。
また、自分の足りない部分を理解することは、今後の勉強方法の改善にも役立ちます。「これが言えなかった」「これが聞き取れなかった」という実践での悔しさもモチベーションになるかもしれません。
このようにたくさんの発見もありますので、ぜひ会話の勉強にも力を入れてほしいです!
韓国語は独学でもペラペラに話せる言語!
韓国語は、独学でも全然ペラペラになれます!ただ、時間がある程度必要です。
効率的に勉強を進められないと、なかなか成果や上達を感じられず、勉強を諦めてしまう人も多いと思います。だから「独学では習得できない」という結論になってしまうのかと。
ポイントをおさえて勉強することで、しっかり上達を感じながら勉強が進められると、モチベーションも下がらず勉強し続けられるでしょう。
もちろん「ある程度の時間は必要である」ということも理解して、時には辛抱しながら、勉強を続けていけば絶対にペラペラになれます!
諦めずに地道に頑張っていきましょう~~!!