これから韓国語を勉強したい人や、ちょっと本買って始めてみたけど「これでいいの?」と迷っている人。
そんな勉強したての初心者の方や、ステップが見えてこない独学学習者の皆様のために、私が経てきた勉強ステップを参考までにまとめてみました!
韓国語を独学で勉強していく順番
具体的に韓国語の独学を始める際の勉強の順番を解説します。
以下で解説する内容は、上記の構成になっています。
まず0から勉強を始めたい人は①や②から、独学で勉強を始めたもののイマイチうまくできていないと感じる人は悩みに応じた箇所から確認してもらえるとよいかと思います
⑤-1~⑤-3はそれぞれを並行して勉強することで、総体的な韓国語力が上がりますので、その日の気分や伸ばしたい能力によって勉強するといいと思います!
それでは、それぞれを詳しく解説していきましょう!
①カナルビが極力少ない参考書を購入する
基本のキを学ぶには、やはり参考書が必要です。
まだ参考書を買っていない人へアドバイスすることがあるとすれば、カナルビ(ハングルの上にふってあるカタカナの読み)がない参考書を購入してください。
韓国語は、日本語にない発音がたくさんあります。
それを日本語のカタカナで完璧に表現しきることはできません。
であるにも関わらず、カナルビに頼って勉強してしまうと、和製発音、つまり通じない発音が身についてしまう恐れがあります。
特に独学をしていると、発音の明確な違いに自分で気づくことが難しいのです。
そんなハンデを背負いながら、カナルビに頼ってしまうと確実に間違った発音を覚えてしまうでしょう。
そして、後々間違った発音を修正することもとても大変です。
勉強を始めるにあたっては、文字のハングルと文法が一通りわかる参考書が一冊あれば十分です。
また私がおすすめしたい最初の一冊の選び方は、以下の通り。
自分の興味がそそられるかどうかも大事なポイントの一つ。
また、参考書を眺めているだけでは、知識は身に付かないので、問題演習を通して練習を繰り返し、知識の定着を目指せるものがおすすめです。
②ハングルの構造と発音を覚える
参考書が買えたら、まずそれを読み込んでみましょう。
韓国語のまず大変なところは、文字であるハングルと発音を覚えるところです!でも、逆にハングルを乗り越えることができれば、一気に楽しくなってきます!笑
コツというわけでもないですが、ハングルの形と発音は結びついています。
오と어、우と으は日本語のカタカナで発音を表現しようとすると「オ」や「ウ」と同じカタカナで表されてしまいますが、それぞれハングルの形のイメージから発音を意識すると意外と難しくなかったりします。
例えば…
→口の形をすぼませて「ウ」と発音
으:ㅡは、横に広がっているイメージ
→口を横に引き伸ばした形で「ウ」と発音
어 :ㅏは外に広がっているイメージ
→口を大きく広げて「オ」と発音
오:ㅗは内側に小さくすぼまっているイメージ
→口の形をすぼませて「オ」と発音
といった感じです。
元々ハングルは、このように発音(口の形)に合わせて文字が作られたと言われており、ハングルを覚えるときも、この文字の形と口の形を結び付けて、発音を意識しながら覚えると効率的です。
ただ、왜、괜、위など母音が複数ある複合母音や읽、밞、찮など2つのパッチムの読みは、覚えきれないこともあるでしょう。
そのときは、無理にすべてを覚えきらなくてもOK。こうだったかなぐらいにして次に進んじゃいましょう。
やっていけば必然と覚えていきますので、問題ありません。覚えられなくてやる気がなくなる前に楽しい勉強に進みましょう笑
◆ハングルを効率的に覚えたい!という初級者の方は、下記の記事も参考にしてみてください^^
③基本的な文法を覚える
ハングルが読めるようになってきたら、文章の成り立ちについて理解しましょう。
幸い韓国語は日本語とほとんど同じ語順です。助詞や尊敬語の考え方もとても近しいものがあります。
要は、言いたいと思うことを日本語から韓国語に変換すればいいだけです。
文法のポイントを、下記に解説していきます。
語尾や接続語尾につながる動詞の活用
いわゆる動詞の連用形は、動詞の 다をとって아か어をつけて変化させます。
初めのうちは、動詞の最後の母音によってどっちなのか考えると思いますが、活用された状態をワンフレーズでまるっと覚えてしまうほうが良いと思います。
というより慣れてくると覚えられると思います。
上記の法則を頭に入れつつ、考えなくても自然とこの変化形をすぐに思いつけるようになるのが理想です。
助詞の感覚
特に에や에게、로などは、辞書に出てくる「に」「へ、から」「へ」という文字通りの意味で覚えてしまうと、日本語の感覚と異なるときがあります。
また이も「が」でありながら、日本語の感覚とはちょっと違う用法もあります。
これらの助詞は、日本語の助詞に置き換えて覚えるよりも、「~の方からやってくる」イメージ、「何かが起こる」イメージなど、ざっくりとしたイメージベースで覚えると感覚がつかみやすいです。
日本語とニュアンスが微妙に異なるこの助詞の感覚をつかめるようになりましょう。
◆助詞の使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。
様々な語尾
韓国語の会話では、よく出てくる語尾や慣用句が結構あります。
これを覚えておくと、会話ですごく役立つのでおさえておきましょう。語尾のバリエーションが増えると、難しいことがよくわからなくても、韓国人らしい言葉遣いになりナチュラルな会話ができるようになります。
◆会話で使える便利な語尾については、以下の記事にて解説しています。
④基本的な単語とフレーズを覚える
よく使う単語はもちろん、よく使う言い回しはそれごと覚えてしまいましょう。
歌詞などで覚えられる単語は、意外と生活で使わない言葉も多いので、単語は別途単語に特化した勉強をしてもいいと思います。
文法や単語は、見ているだけでななかなか身に付きません。
得た知識を自分でアウトプットしたり、演習したりすることが定着につながります。
基本的な単語やフレーズに触れられる方法と、その表現を身に付ける具体的な勉強方法を紹介します。
韓国語で日記をつける
ただ単語を覚えるのは結構苦痛…という人は、日記を韓国語でつけるといいかもしれません。
特に今日一日あったことを説明しようとすると、色んな韓国語を使わなくてはいけなくなるのでおすすめです!
「こう思った」「こうしたい」など自分の感情論の話だけだと、同じ表現ばかりになってしまいますので、「○○に行った」「○○を買った」などあえて身の回りの物や場所がたくさん出てくるような内容を意識しましょう。
◆日記を書く勉強方法のやり方やコツは、以下の記事で詳しく解説しています。
韓国語の語学検定を受ける
また、韓国語の検定を受けることもおすすめです。
どの検定、どの級であっても、出てくる可能性がある日常単語は問題集でたくさん出てきますので、必然と単語力が上がります。
韓国語の検定には、2つの種類があります。
どちらも初心者でも受けられる試験です。
こうした試験のための対策勉強をするだけで、基本的な韓国語の知識を固めることができます。
また、勉強を継続するモチベーション維持にもつながるので、初心者の方にこそ、試験の受験をおすすめしたいです!
◆それぞれの試験の特徴や違い、また受けるべきレベルの目安については以下の記事で解説!
韓国ドラマやバラエティを見る
一人では自然な韓国語がわからないですよね…そういうときにオススメなのがバラエティやドラマ!
韓国語が少しできるようになったら、バラエティやドラマを参考にすると、日常でよく使われるフレーズや言い回しをたくさん見つけることができます!
それを覚えて自分のボキャブラリーにしちゃいましょう。
◆韓国ドラマやNetflixを使った勉強方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
韓国語単語の習得に役立つおすすめ記事
別記事では、単語を覚えるコツや、ノートのまとめ方を詳しく紹介していますので参考までに。
また単語を覚えるときに絶対意識してほしいのが「漢字語」。
韓国語単語には、日本語と同じ漢字を韓国語読みしただけの単語がとても多いのです。
まったく同じと言わなくても、漢字を使った名詞や動詞はやっぱりとても多いので、意識しておくと単語を習得しやすくなること間違いなし!!
⑤-1 何かを訳してみる(文法力・読解力・単語力)
ある程度の文法が理解できるようになったら、何かの文章を訳してみるのがおすすめ。
自分の学んだ文法を読み解けるか演習を繰り返せるのはもちろん、新しい文法や単語に出会える機会にもなります。
などなど…自分の興味があるものをとにかくどんどん訳してみましょう!
色々な表現や単語を知ることができます。
文章を訳すというのは、頭の中で読んだりもするので、読解力も上達します。文法力をつけるには、とても最適です。
自分の好きな内容じゃないと続かないので、とにかく好きなものを訳すように心がけ、さまざまな文章に触れていきましょう!
できることなら、その文章の訳の正解がわかるものがいいと思います。
⑤-1 ”聞きながら読む”勉強をする(リスニング・読解力)
どんな外国語でもそうですが、外国語を聞きながら、音声に従った文章を読むという勉強が、語学力を上げるためにとても有効です!
ただ、これをできる楽しい教材があまりない…
私のおすすめは、
この二つが1番身近だと思います。
そもそも”聞いて読む”を二つ同時に行うのは、結構難しい!
かといって、上級の人しかできないのかというと、そうでもなくて、ハングルを読めるようになったら、この勉強は誰でもやったほうがいいです!
初めは、あまりよくわからないかもしれませんが、続けていくうちにすらすら読めるようになってきます。
初級のうちはリスニングだけしていても、似たような発音や同音異義を判別することができません。
韓国語は、活用やパッチムの影響によって知っている単語なのに、聞いた瞬間パッと意味が出てこないということがザラにあります。
かといって日本語字幕だと、意訳されちゃうので実際に言っている内容がわからないんですね。
なので、話されている内容をそのままハングルで表している状態が一番勉強になります。
聞きながらそれについていこうと読むようになるので、文章を読むスピードも自然と上がっていきます。もちろん教材についているCDでもOK!
◆K-POPでの勉強方法は私もイチオシ!過去記事も参考にしてください^^
K-POPを使った具体的な勉強方法を徹底解説しています!
◆韓国ドラマを韓国語字幕で見るなら、Netflixがおすすめ!
Netflixを使った勉強方法は下記の記事を参考にしてみてください
⑤-2 聞くを極める(リスニング)
会話を上達したいなら、とにかく相手が話すことを理解できないと話が始まらない!
自分が言いたいことを言えても、相手が何を言っているのかわからないと会話にならないのです。
とにかく”聞く”を極めることは、語学の上達、特に会話の上達には必然です。
もちろん、教材に付いているCDを聞くのも意味があると思いますが、いかんせん楽しくない笑
自分が楽しい勉強を続けることが、大人の勉強は肝心です。
例えばK-POPやyoutube、あとはバラエティやドラマでも韓国語の音声を聞ければ何でも勉強になると思ってください。
わざわざ机に向かわなくても、とりあえず音声は聞くようにしましょう。
そして、できれば「 ”聞きながら読む”勉強をする」でお伝えした、音声のスペルを読めるのであれば最高です。
隙間の時間でも、とにかく韓国語を聞く時間を増やすこと!
聞き流しでも、韓国語に慣れる耳を作る土台になっているので、心配せずにどんどん聞き流しましょう!
◆リスニング勉強のポイントとコツは下記の記事でも解説しています。
⑤-3 話すに挑戦する (会話力)
日本にいるとなかなか韓国人と会話する機会は少ないかもしれませんが、積極的に韓国人と会話できる機会を探しましょう。
日本にいるなら困っている観光客に話しかけてみるのもいいでしょう。韓国旅行に行くなら、とりあえず積極的に韓国語で話してみましょう。
大事なのは、韓国語がすらすら話せたとか通じたとか、そんなことよりも、会話をして言葉が通じた“喜び”や、聞き取れなかったり言いたいことが言えなかった“悔しさ”を感じることが大事なのです。
勉強してきたことを試すこともとても大事ですが、こういった感情を感じることによって、次のモチベーションにつながります。
最近やる気なくなってたけど、勉強したことが通じた!
うれしい!もう少し頑張ってみようかな
何言ってるのか全然聞き取れなかった…
悔しすぎる、もっと頑張りたい!
こんな気持ちになれれば、たとえ上手い会話にならなかったとしても儲けもの。
モチベーションを一人で上げることほど難しいものはないので、やる気を感じることができたこの機会は最高だったと思いましょう!笑
韓国語教室以外にも、韓国人と話す機会は工夫次第でいくらでも作ることができますよ!
予算や手間を考えて、自分に合った方法を模索してみましょう。
一人のときは、積極的にスピーキングに注力した自習をして、その成果を語学教室などの実践の場で試す。
そんな感じで勉強を繰り返していくと、留学しなくても会話力は伸びていきます。
◆一人でもスピーキングを伸ばすための練習のコツは以下の記事でも解説しています。
独学で語勉強の順番を間違えないポイント
なんだか勉強している割に、全然語学力が付いていない…
と感じている場合には、勉強の順序が間違っている可能性があります。
勉強すべき順番を間違えてしまうのにも、実は理由があります。
しっかり効率的に勉強できるよう、独学のポイントや注意点を紹介しましょう。
まずは基本の参考書を1冊買う
よく「参考書は買っていません。」「参考書は買った方がいいですか?」と聞かれますが、参考書は絶対買った方がいいです!
参考書は、0から語学を学ぶにあたって学ばなけれなならない内容が、順序立ててまとめられています。
韓国語の勉強を0から始める人にとって、参考書を一冊読み切る・演習し切ることは、基礎の基礎の定着につながります。
参考書は、効率的に必要な知識をわかりやすく学ぶための補助のような役目。
参考書やテキストなしでは、何から学ぶべきなのかわからなくなってしまうのはもちろん、学ぶべき順序がめちゃくちゃになり、「時間をかけているのに全然知識が付いていない!」という状況に。
参考書は1冊2,000円~3,000円程度で購入できます。
そんなに高いものではないですし、韓国語を話せるようになるための必需品だと考えて、ぜひ1冊購入しておきましょう。
YouTubeやサイトだけで勉強しない
最近では、参考書を買わずともYou Tubeやサイトで語学の知識を得ることができます。
もちろん、悪いことではありませんが、初心者の人にとっては危険。なぜなら、理解しやすいフローにのっとって学習をできない可能性があるからです。
さまざまな文法や単語そのものに関する情報を習得できますが、それをどの順番で閲覧していくのかは自分次第になってしまいます。
わかっているべき前提知識がないまま、新しい文法などを学んでも「なんだかよくわからない…」とということになりかねません。
そうすると一気にやる気もダウン、もちろ自分の語学力を伸ばすこともできません。
You Tubeやサイトは、基本的な文法や単語の知識を身に付けた上で活用するのがおすすめです。
そのためにもまずは、参考書を1冊購入してやり切りましょう。
You Tubeやサイトは、その中でわかりにくかった部分やもっと例文などを知りたいときに、補足として活用するのが良いでしょう。
韓国語は順番通りに学んでいけば独学でも習得できる!
韓国語は、日本人にとって学びやすい言語の一つ。似ている単語も多く、語順もかなり近しい言語です。
しかし、だからといって闇雲に勉強していては、なかなか身に付きません。
それどころか、費やしている時間に比べて、力にならない現状に諦めてしまう人も多いでしょう。
ただ、韓国語はしっかり順序通り勉強していけば、理解しやすく、十分習得できる言語であることも事実
。多少の費用がかかってしまうかもしれませんが、そんなに大きい費用とは言えないはず。
ぜひ、この記事で紹介した内容を参考にしながら、今一度勉強する順序についても見直してみてほしいです。
語学は地道な努力によって上達するものです。こんなに勉強してるのに身になってない!と悲しく思うことも多いですが、やる気がなくなった頃に、自分でも想像できなかったくらいどん!っと伸びていることもあります。
大人の勉強は楽しむことが一番!上記のステップを意識しながら進めることで、もっと効率的に学べると思います。
勉強法に迷う方はぜひ参考にしてみてくださいね~^^